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2022/06/11

VTR1000F_ FireStorm_SC36_CDIユニット / 色々な車種のCDIコンデンサ比較

CDIとかTCIとか検索。タマタマ、VTR1000F用、

←分解した人がいて、巨大なトランスが付いている写真を上げてた。
(画像拝借)
https://twitter.com/ayaboo5659/status/1458031311776456709

パっと見、意外に思ったのは、1000ccクラスなのにTCIではなく、CDIなんぢゃないか外観。それと、パワエレ系だけで、制御ICやらCPUみたいなのは付いて無いのか、少なくとも表側には見られない。どうもホンダVTR系でECU別体、DC-CDIドライバー単能機という形式らしく、2気筒を1個のCDIから駆動になってる様子。、なので通常の単気筒車用DC-CDIが10~20W程度の駆動能力の所、その2倍、20~40W出せるのでは、回路流用デュアルスパーク化...妄想。
改造CDI用としてのDC-CDI部品で低回転高圧縮時や始動時点火改善出来るとしても、中~高回転数でACGコイル出力代替考えると約25~30W以上は出せないと利得は無いんぢゃないか。画像だと出力側が2回路パラ、それを1個のインバータで駆動しているみたい。しかしこの場合、V-twinでSCR駆動の通常回路だと充電制御はどうなってる...充電時間は足りるんだろうか...? モシカシテFETとかスイッチoff可能な構成??? 色々ギモン浮かぶ。

カタログスペックは、9000rpm迄、ピックタイミングはカムなのかクランクなのか...? とりあえずインバータトランスの設計要素なんて全く解らないので、モノを見てみたいモノ。


Preview
“HONDA VTR1000F SC36 CI689 完了しました。思いの外手間が掛りましが 抵抗も沢山あって満足です。 フィルムコンデンサの凹みなどがありました。 (赤い方は樹脂剥がした衝撃が一因かも…)”
TWITTER.COM



Chapter 1.

想いはあったが現物はなかなか(且つ安く)ゲット出来なかった。そもそも走ってる所どころか実車さえ見たことが無いレア車。

←中古ポチッてゲット...
但し機能する奴なのか不明

この汚れ感だと最低10年ぐらいは走ってた奴かも。中身もそれなりに劣化してるんだろうなぁ...





Chapter 2.
外形 L89.5xW68.6xH32.2mm (コネクタ別)


印字 Shindengen
   MBB CI689 8.0 281

コネクタ 6p-Me (刻印:住友 Y09)

高さ嵩が32mmというのが残念。部品を毟り取って流用では仕上がり外寸ベース25mm程度以下でないと...この段階でだいぶ意欲が薄れた....

...まずは下調べから。


配線図検索した所、解析?して揚げてる人がいて、入手出来た。CDIではなく「コンバータユニット」という名称らしい。ECUの方は「スパークユニット」。高級車当然てかイモビライザー機能付き。幸いコンバータユニットには関係無そう。配線からもTCIではなく、CDIと考えられる形式になってると確認できた。


Previewhttps://ameblo.jp/ikkotei/entry-10535061724.html





Chapter 3.

それでは隅角辺、サンダーで落とし浸透しやすくして漬物。今回は前回残のアセトン5割に、IPA4割ぐらいとガソリン少々追加。


ホジリ用竹串、最近百均で買った竹串は折れ易くダメダメ、竹の産地が南方だと不味いんぢゃね」だったんで、コシの強い国産品あたりとか捜索。








Chapter 4.


竹串は近隣スーパーでは良さげが無く、結局通販で。
日本製 丸串 φ3mm×12cm 200本糸〆
https://amzn.to/3F06Kso
https://www.amazon.co.jp/gp/product/B071FKSH51

百均の7倍、\700円台もしちゃうが、折れなくなったよ。先端がやや太かったんで、紙ヤスリで砥ぎが追加になってしまったが。それにしても以前は百均竹串で問題無かったのに、製造元が変わるとかあったんだろうな。2っの製品並べて眺めてもφ3mmの太さやら形状も同じ、何が違うのかシロウト目に良く解らない。断面の導管の数が通販の方が3割位い多い気がするが(導管数13~15、対 18~24)それで変わるんやなぁ...え、余った奴? 接着剤や塗料レタッチ塗りやら楊枝代わりとか迄色々用途あるんで無駄にはなりませんね。(もっと探すと少量少額なのもあるかもやが)


 
Chapter 5.

←ダイソー百均漁りしてると良いモノ発見。

外形、約L100xW6
2xH42mm、
内寸、約L95W57xh39.5mm

和泉化成(愛知県 www.izumi-plastic.co.jp)製 品番3257

http://www.izumi-plastic.co.jp/products/pdf/catalogue/Vol5-20_STRAGE.pdf

今回のVTR用の基板は入らないが、FTR223用CDIとか外形約W56xL82xH23mmなので少々高さ嵩、幅が大きいが、CDIの基板を仮に入れるケースにも丁度良いサイズ。ポリプロピレン製でガソリンも問題無さそう。フタを毟り取り(高さ約35mm)、サンダーで外形高さ25~30mm、幅56mmに切って中身基板樹脂固定すればジャストフィットしそう。基板剥き出しよりずっとマシになる。こんなケースってのがナカナカ良いのが無く、仮に3Dプリンター依頼で製作すると3~5千円も掛かるのに比べれば百均汎用品で素晴らしい。薄いタイプ約H21mm品(品番3139)もあるみたい。残念ながら中間の高さ28mm(内寸25~26mm)っうのは無いみたい...。


家庭用品、生活雑貨をはじめとした、あらゆるプラスチック製品の開発及び製造販売をお手伝いする『和 泉化成株式會社』。あらゆるお客様の多様化する販売ニーズにお応えしております。
WWW.IZUMI-PLASTIC.CO.JP



Chapter 6.

←古くてゴムが硬くなってる?今回は何故か溶け膨れが悪く時間が掛かってる。1日辺り3~4mm厚削ぎってな感じ  

 

 

   

 

  

 


 

 

 

Chapter 7.
←入力側コンデンサは、820μF25V、2本

φ12.5_H20mm、5000hr/105℃、1.2A


部品面高さは約20mm

他は100μ50V(PJ)、100μ16V(KME)


UEHW、EEUFRとかEEUFS系の最近のに交換するだけで性能アップしそう。


点火は1個目は、2.2μ400V ...つまりユニット出力は2気筒分で単気筒の2倍になってるのかも。この回路使って若干容量を減らし回転数によって時間差(0.5~1mS)付けてデュアルスパークとか面白いかも。




Chapter 8.

今回は何故か身バナレが悪いんで、基板裏から攻め、大型部品をスッポン抜きして先に分離し易くしてしまう事に。

 インバータTR(BJT)、2SC2750L 、100V-15A,hfe40~80 (実測57)
 

ウラ面側にはハンダだけで部品無しだった。片面実装でSMD無し全てスルーホール部品、なのでハンダ割れリスクも低い
も。 


  
Chapter 9.

火、2.2μ400V(U-CON CDI) 2個、意外な事にU-CON社Webでの製品紹介だとポリエステル系みたい。普通の奴の2倍ぐらいのサイズ、CDIのパルス大電流用の専用品みたい。昔的にはポリプロピレンコンデンサに吸湿トラブル、っうイメージがあったんで、耐環境性でもポリエステルになってるのかな? 屋外配電機器(50/60Hz)とか耐湿性でポリエステル(MEK)が主流やし(精々50~60Hz程度やし)。今使ってるCDI(帯域約50KHz~500KHz相当?)には低損失優先で全て電力用ポリプロピレン(CBB/PP)にしているが(とりあえず3年保ってるね)...。



一応コンデンサ実測。(と他車種比較)

2.2μ400V(U-CON CDI)  VTR1000F用経年現状
1KHz  2.191μF D0.003 Q250 ESR 29mΩ Θ-89.7°
10KHz 2.163μF D0.008 Q117.1 ESR 60mΩ Θ-89.7°
100KHz 1.628μF D0.099 Q10.08 ESR 90mΩ Θ-84.2°


2.2μ250V W2H1 (日立) FTR223用経年現状 (MEK?経年劣化?)
1KHz  2.143μF D0.004 Q202 ESR 360mΩ Θ-89.7°
10KHz 2.139μF D0.017 Q55.5 ESR 130mΩ Θ-88.9°
100KHz ---μF D0.580 Q1.728 ESR 100mΩ Θ-60.2°
https://rkphs.blogspot.com/2017/03/ftr223cdimca025f.html


2.2μ250V  (日立) XLR200R用経年現状 (MPP?)
100Hz 2.26μF D0.001 Q794 ESR800mΩ Θ-90° 
1KHz  2.254μF D0.003 Q270 ESR260mΩ Θ-89.7°
10KHz 2.26μF D0.007 Q132.3 ESR50mΩ Θ-89.5°
100KHz 1.67μF D0.087 Q11.46 ESR80mΩ Θ-84.9°


2.2μ400V HW9B434 (日立製 空色の奴) フュージョン用経年現状 (MEK?)
1KHz  2.227μF D0.004 Q216 ESR 360mΩ Θ-89.7°
10KHz 2.227μF D0.017 Q56.5 ESR 120mΩ Θ-88.9°
100KHz ---μF D0.667 Q1.497 ESR 90mΩ Θ-56.1°


1.5μ 250V  XLR250R BAJA CI563 KZ9 U-CON  (PP?)

1KHz  1.438μF D0.004 Q259 ESR 420mΩ Θ-89.7°

10KHz 1.425μF D0.008 Q123 ESR 90mΩ Θ-89.4°

100KHz 1.164μF D0.022 Q45.2 ESR 20mΩ Θ-88.6°

https://rkphs.blogspot.com/2022/07/md22baja-cdi.html




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汎用品
UD40Y225K 2.2μ400V(シズキ)新品 (MEK)
1KHz  2.207μF D0.004 Q235 ESR 31mΩ Θ-89.7°
10KHz 2.188μF D0.024 Q42 ESR 140mΩ Θ-88.8°
100KHz 1.722μF D0.120 Q8.35 ESR 110mΩ Θ-83.1°



U-CONの奴はcdi用って中で可成り良い奴っぽい、サイズも大き目、大電流に耐えそう、流石、高級車用って事か? 特にXLR250-BAJA用1.5μF(U-CON製)は容量が少ないものの頭抜けた性能で驚き、2個パラにしたら凄いかも。過去解体ではフュージョン用CDIから毟った空色の奴は、テスト用に流用したら調子が悪い気がしてたが、改めてLCRメーターで測定すると本当に成績悪かった。汎用品で代替する場合はU-CON製の2.2μFの特性以上が出てれば良いって事かと。(松下ECWF系程度か)



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(手持ち品PP系汎用品)(DER-EE  DE-5000で測定)

NB 3.3μ400V新品 (CBB/MPP)

1KHz  3.343μF D0.0 Q--- ESR 10mΩ Θ-90°
10KHz 3.331μF D0.001 Q927 ESR 0.0mΩ Θ-90°
100KHz 2.31μF D0.102 Q9.68 ESR 70mΩ Θ-84°

 *但し実績として大電流耐久性はイマイチ、耐圧は400Vギリギリっぽい。


ECWFE2W225Q5 2.2μ450V新品(MPP)
   (外形ピン間でU-CON製2.2μF互換サイズ) 
1KHz  2.195μF D0.0 Q--- ESR 20mΩ Θ-90°
10KHz 2.193μF D0.001 Q697 ESR 10mΩ Θ-90°
100KHz 1.692μF D0.095 Q10.48 ESR 80mΩ Θ-84.5°


ECWFE2W335Q5 3.3μ450V新品 (MPP)
1KHz  3.328μF D0.001 Q1340 ESR 30mΩ Θ-90°
10KHz 3.315μF D0.005 Q192.8 ESR 20mΩ Θ-89.7°
100KHz 2.29μF D0.106 Q9.31 ESR 60mΩ Θ-84.1°


ECWFE2W225J 2.2μ450V新品 (MPP)
1KHz  2.194μF D0.0 Q--- ESR 10mΩ Θ-90°
10KHz 2.187μF D0.0 Q1550 ESR 0.0mΩ Θ-90°
100KHz 1.685.2μF D0.089 Q11.44 ESR 80mΩ Θ-84.8°


ECWFE2W475J 4.7μ450V新品 (MPP) (TLR250現用)
1KHz  4.842μF D0.0 Q--- ESR 10mΩ Θ-90°
10KHz 4.721μF D0.0 Q1132 ESR 0.0mΩ Θ-90°
100KHz ---μF D0.089 Q11.19 ESR 40mΩ Θ-84.8°


ECWFE2W475Q5 4.7μ450V新品 (MPP)
1KHz  4.753μF D0.0 Q--- ESR 10mΩ Θ-90°
10KHz 4.721μF D0.001 Q800 ESR 0.0mΩ Θ-90°
100KHz 2.90μF D0.093 Q10.63 ESR 50mΩ Θ-84.6°


ECWF2W475J 4.7μ450V新品 (汎用MPP)
1KHz  4.735μF D0.0 Q--- ESR 10mΩ Θ-90°
10KHz 4.706μF D0.001 Q678 ESR 0.0mΩ Θ-90°
100KHz ---μF D0.098 Q10.08 ESR 50mΩ Θ-84.3°


ECWF系を使うなら、1個2.2μFに抑え、複数パラ繋ぎにて3~5μF以上にするのが若干ヨサゲ。単体で3.3μFとか大容量にすると僅かに性能が落ちる(恐らく冷却も悪い)


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久々コンデンサー検索したら、在庫とか穴だらけだけど、更にパワエレ大電流用謳ったの出てた(松下ECWF(L)シリーズ)。入手出来るか、サイズが倍位い有るんでハメコムのが問題やけど。

https://industrial.panasonic.com/cdbs/www-data/pdf/RDI0000/ABD0000C246.pdf

https://industrial.panasonic.com/content/data/CP/PDF/ABD0000CJ40.pdf

https://industrial.panasonic.com/cdbs/www-data/pdf/RDI0000/ABD0000COS29.pdf

...後日ゲット(半端な容量設定の奴だから残?他は在庫無し。コンデンサ生産需給はまだ回復していない/2022)。


ECWF4245KL 2.4μ400V 新品 (パワエレ用MPP)
1KHz  2.403μF D0.0 Q--- ESR 0.00mΩ Θ-90°
10KHz 2.394μF D0.001 Q836 ESR 0.00mΩ Θ-90°
100KHz 1.805μF D0.074 Q13.44 ESR 60mΩ Θ-85.7°

 ↑汎用品で過去最高性能。但し今のところ2.4μF(400V)まで

ECWF4245JL、又は、ECWF4225JL辺りを2個パラ分割実装にして計4.4~4.8μF、100KHzでのESRを等価30mΩ程度にした構成が、巻きのリアクタンス弊害も小さくコスパ最高になりそう。


関連サイト
 
https://www.jstage.jst.go.jp/article/ieejfms1990/120/7/120_7_755/_pdf 
  

  


 

Chapter 10.

5日目。
←ようやく大部分取れた。

家、出入りする時に毎日@2回、竹串でホジッて溶剤に漬ける繰り返し、やっとこ基板の底が見える程度に。今回はφ3mmの竹串だったけど、φ2~2.5mmが有ったら便利かも思った。竹串が基板や部品を傷付けずにホジれる限界の硬度なんだが、他の素材で同程度の硬度の奴も探すかなぁ。
基板の痛み、ハンダ割れとかはパッと見無し。流石は金満階級様用、ハンダからして素材ヨサゲ。IPA洗浄、乾燥して屋内部屋上げ。ボチボチ暇見、コンデンサとか更にスッポン抜きして調べますか。


基板サイズ、84.3x62xt1.6mm
部品高、23mm(ヒートシンク)、22.6mm(T1)、~21mm(2.2μ)
全厚、約~27.6mm(下ハンダ面突き出し、~3mm)
基板上面額縁、約0~1mm(2~3mm部分、3~4ヵ所)
基板下面額縁、約1.1mm(3~4.5mm部分、4~5ヵ所)


電源
C1,C20、820μF 25V 105℃、日ケミ PJ、φ12.5mm、H20mm、p5mm
 現、772μ,778μF@1KHz

内部電源
C7、100μF 50V 105℃ PJ φ10、H16、p5 (現91.49μ)
C14、100μ 16V 105℃ KME φ6.5(~8mm)、H12、p5 (現83.3μ)

点火
C2,C3、2.2μ 400V

SCR 3P4MH(NEC) + 3S4M(NEC) (直列、2セット)

T1、ラベル:IS3891K EI-28
 コア W28xH21.5xD10.5xt3mm、ギャップ約0.5mm、一石自励式。
 27.3μH(1次(2本ペア巻)):30.5μH(励起):105μH(内部電源):1087μH(2次)

Q1、2SC2750L (
hfe57) 100V-15A  (pluse 30A (300μS以下、Duty10%以下))、Pc100W、TO-3PL


バっと見、何でコウなってる?感いろいろ。トランスは、1次複巻で3~4A位いはイケそう。巻線は4本もあり、バッテリー給電から独立した内部電源も作ってる。あと無理しててコア鳴きがあったのか、コアが割れていた。コア界磁電流の限界が幾つなのかどうやって調べるかとかだが。EI-28」っうのはメジャーなTDKでズバリなのが(但しコア材は現在2種類)あるね。問題のインバータ発振停止の方は、入力パルスから微分、放電停止立ち上がりエッジから抵抗合成ORでやる様になってた。ユニット駆動は負論理。インバータブロックにチョークコイルが無く、波形スパイクとかトランジスタには物凄く負担掛かりそう、逆に発生電圧は稼げるかな。あと、内部電源は外部に繋がってなく、トランスの副巻線で自給する様になってた。

  



 

Chapter 11.

←とりあえずメモ。

メインのコンデンサC1,C20の減り具合、やはり5~10年ぐらいは稼働? 意外なのは内部電源のC7,C14には、メインのC1,C20よりも劣化具合が大、負担が掛かってたのかな。

インバータTr、2SC2750Lのhfeは、57程度だった。データシートだとほぼフラットなんで、実稼働でもこんなモンぢゃないか..励起からのドライブ抵抗は合成で、約128Ω。入力側ケミコンにはリプル耐性計4~5A位い余裕が欲しいかな。

SCRは2段重ね、で、同じトランジスタから上下2個共ドライブされてる謎構成になってた。在庫の都合、耐圧を稼ぐとか?ノイズ耐性やブレークオーバ防止かな?...構成になってた。...コレは1980年代のTLM220R用にも同回路構成のがあったな。(GND側の)3S4が先に導通してから3P4MHが導通しないといけない、Vg_onとVakが約=3~3.3Vくらいになるかな...ホールド電流も高目、早く切れるかも、それらの分雑音耐性っう意味かも。しかしSCRに感度の低い、10~30mAクラスの高耐圧1個でも同じ効果出せる良いやうな.. SCRにも点火2.2μFにもダンパーDiは無く、ヤマハ式に各1個追加とかすればヨサゲ。

比較的高い内部電源があるんでSCR取っ払って最近の高耐圧SCR(Ig数mAクラス可?)、或いはIGBT化、HV-mod、トランジスタのhfe-up、ポリプロピレンコンデンサ化、ノイズ対策はTVS挿入、電源は高性能な最近の有機ハイブリッドポリマーコンデンサ化とかアリかも...でもマ、貧民生活動線に合わないだろうし...VTR1000F買って走るは無いかな.orz.

オクジャンク車体書類付きで検索すると15~30万、意外に安かった。車検走行可能にするのにどの位い掛かるか、維持出来る部品が買えるかはわからないが。ハイメカマシン、ヨーロッパで人気あったみたい。ニポンの木造ウサギ小屋、渋滞だらけ首都高」とか似合わないかなぁ...


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毟り取った部品の代替品候補 (車体実装高さで制限)

EEU-FS1E222,EEU-FR1E152,EEU-FR1E821,
EEU-FS1H331,EEU-FR1H271,EEUFR1H471
EEU-FR1E681L,EEU-FR1E331

ECW-FE2W225P8,ECW-FE2W225Q8

2SC2750L (hfe40
~80) TO-3PL
  / 2SC5200-R (hfe55~110), 2SC5200-O (hfe80~160),TTC5200 (hfe80~160)

 

 


 

Chapter 12.

コア割れてたトランスをカプトンテープで巻締め、再ハンダ付け。コンデンサは手持ち新品投入、組み立て。

←テストし易くするの兼ねてIGコイルダンパーDi(MUR460RL、2本)追加。

他のコンデンサ入手待ち...7月まで待て」ってさorz. まだコンデンサの供給は回復してない。

 

  



Chapter 13.

←百均頼み、汎用品のカードケースに一旦仕舞う。 

 

 

  

 

 

  

 

 

 






Chapter 14.

コンデンサ、無かった奴購入出来たんで取付け。

ケミコンリプレース
EEU-FR1E152
EEU-FR1E681
EEU-FR1H271









早速、無負荷(IG端子接地)で出力とか測定

電源  電流   発生電圧 内部電源
2.2V  約150mA  48.6V  11.7V
3.7V  約200mA  100V  11.73V
7.2V  約495mA  266V  15.49V
10V  約80mA  307V  16.32V
12V  約70mA  311V  18.62V
15V  約70mA  311V  22.22V
16V  約70mA  311V  23.23V


合計4.4μF-311V充電、VTR1000F(SC36)カタログ値「93ps/8500rpm」、取説のメーター図(~11500rpm)から最高11500rpm程度迄として、点火は@106mJx2=212mJ、最大供給電力~40.6W、効率80%仮定で必要電力は~51W程度(約~4.25Aav@12V)。仮に常用9000rpm程度迄としてでは最大供給電力~31.8W(供給は~40W程度@効率80%仮定)。なのでトランジスタIcは、だいたい8A以上、Pcは96Wクラス以上必須...? いまPc100Wのトランジスタが嵌っているので、逆打ちでは負荷最高回転数は12000rpmぐらい限界...かな。あとこのトランスサイズ(EI-28サイズ)での最大通過電力は32~40W程度、限界は45W辺りか。

起動は2V辺りから、電源+7.5~8Vを越えた辺りから上が安定領域みたい。コレも全電圧範囲で発振音が聞こえる状態、なので負荷が掛かったらもっと鳴きそう。内部電源の安定化側の電圧は11.85V辺りで、外部電源+8.1Vで到達、なので無負荷内部ドローは~6mA@内部電源+16Vぐらい? 11.85Vに安定化するツェナーDi(Z2)のドロップ約~120mW@電源+16V辺りっぽい、この部分だけ改造時にはチト不安かなぁ... 仮にバッテリーレスで電源+6V辺りから使うとしてhfe80~100辺りにするか、フィードバック抵抗をチョイ減らし辺りかなぁ。あと内部電源はLDO化とか。

無負荷だけど発生電圧は電源10V以上あれば307~311Vもあり、過去分解品中で最高電圧。単純計算、240V充電-2.2μFタイプの1.64~1.68倍のエネルギー量が点火に印加される事になる...流石、高級車。 


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SC36、ホンダのオーナーズマニュアルのメーター図
https://www.honda.co.jp/ownersmanual/pdf/motor/vtr1000f/30MBB611_web.pdf?genpo=HondaMotor&model=VTR1000F



 
Chapter 15.
出力311V、無改造段階で出てる」ってビックリ...てことはイグニッションコイルも特別仕様?

←画像を邑久検索で見ると、TCI用コイルみたいな外観...駆動側が2端子タイプのコイルなんだが。
(画像拝借)

簡単なヤジロベエ型の吊り金具が付いているみたいだが、ほぼ開磁路で実装? てか流石に20年以上前のモデル、既にサビサビ錆のしか出て来ないみたい。
 

 


 

Chapter 16.
↓ポチッ」鉄枠付きの奴ゲットしてしまった。もはやビョーキ(自分で云うのもナンだがな)。
 

←ハイテンションコードは接着で外せない固定タイプみたいだった。ヤジロベエみたいな鉄枠が付くのは片バンク分1個だけみたい。

刻印:MBB IG3874 010828 (2個共同じ)
本体鉄心(t10xW9mm)長90mm
取付鉄心穴、M6(φ6.3mm)-p80mm
コイル部直径φ39.4mmxL55.3mm
プラグコードφ7.26mm x約L44cm (ねじ込み式、CR接着)

インダクタンス(@1KHz) (推定x196~202)
 コイル単体、580μH:22.4H  0.6Ω:13KΩ
 鉄枠付き、657μH:27H


1次側、ミド(GND)、黒/黄帯(IG-)

結局ハイテンションコードは捻じ込みタイプ、IPA入れて溶かし捻るだけで簡単に外せた。(CR接着剤っぽい)
 

←引出線の位置が悪い(↑GND、↓IG-)。閉磁路化はムリ。鉄芯向き変える」もガッチリ接着されてるらしく、全く抜けなかった。

コイルのインダクタンスは、例のキタコ製(754-0810000)とほぼ同じ値、普通よりもかなり高い値、流石高級車。変圧比は推定196~202、アリガチCDI電圧が高いからって低くはなって無かった。単純計算では最高62.2KV。一次インダクタンスは例のHRCのコイル(TEC MP18)に近い値で、それよりも変圧比が高い、一次側DCRが0.6Ωと低いんで巻線も太そう。コイルはエポキシ樹脂で固められてて、昔のポリエチレン外装の奴より耐電圧高そう。ただ付属の鉄枠の厚さが薄いせいか、鉄枠付き状態でも閉磁路って程にはならないみたい。あと鉄心長がキタコよりも24mmも長く、TLR250用には収まりイマイチ。閉磁路化すれば、キタコの赤コイル並に2mH/60Hぐらいになりそう予感。ただこれに合う流用出来る閉磁路鉄心も思いつかないんで、鉄心も作らないといけない。付属プラグキャップはネジ端子用で、抵抗5KΩ入り(抵抗は外せる)。


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2023-4月

幅が近いSR400用イグニッションコイル(またまた安いジャンク品ゲット)から鉄芯を毟り取って横向きで仮に閉磁路化、測定。この向きだと中央の鉄芯材上の渦電流を防げないので、実用的には完全な性能は出ないと思う。(前回とはまた別のコイルで)
 
開磁路
100Hz (D)
1次  646μH (1.92)
2次  42.84H (0.92) (x257相当)
 
1KHz
1次  622.6μH (0.283)
2次  23H (0.187) (x192相当)
 
10KHz
1次  412μH (2.55)
2次  (容量性) 

100KHz
1次  54μH
2次  (容量性) 



閉磁路(仮加工)
100Hz (D)
1次  1.496mH (1.08)
2次  73.8H (0.418) (x222相当)
 
1KHz
1次  1.489mH (0.923)
2次  70.57H (0.373) (x217相当)
 
10KHz
1次  1.18mH (0.48)
2次  55.85H (0.396) (x217相当) 

100KHz
1次  (容量性)
2次  (容量性)
 

中の巻き方」に何か他の銘柄品と違いが有るのか予想外の値、1次側が外側に巻かれ且つ巻線が太いのかも? 閉磁路化すると広帯域で実効変圧比がアップする、10KHz域で性能向上(放電開始向上?)するけど、元々実効変圧比は高目、1次インダクタンスは約2倍(1.1mH)程度にしか増加しない、なのでトラ車用途では重量増とトレードオフでイマイチ感。コイルの向きはTLM200/220/260用流用には良さげ(台の片方を削り加工?)

 

Chapter 17.

2023-4月

ヤフオクにSC36の次の、VTR1000SP-1_SC45(2000~2003年?)~VTR1000SP-2の部品が出回る様に。
構成はECU(イグナイターユニット/38770-MCF-641)~「コンバ-タユニット(MCF CI734 0.3 091)」という構成はSC36と同じみたい。吸気圧力センサと吸気温センサー、スロットルボディ、インジェクタも出回っており、インジェクション車みたい。(CDIかTCIかは資料が見当たらなかった)

VTR1000SP-1
←イグニッションコイル
 MCF   IG  3863   000249
(ヤフオク画像)

引き出し線の位置が悪い、閉磁路化して性能を出すのはSC36用と同じく難しそう。中身は解らないがSC36用より僅かに小さい?




VTR1000SP-1
←コンバータユニット
 MCF CI734 0.3 091
(ヤフオク画像)










この頃は4輪では既にDLIが普及していた頃で、点火時間も長いTCI(DLI形式)がアタリマエ、CDIを使う必然性はもはや無い頃な筈では... 20年前のバイク、今のレース車両とは違うし、国内販売は殆ど無かったらしい、実需無しかも/買う奴いないのでは」思ってたら、代行業者っぽいidも出て競り合いになり、高値¥8750-(イグナイター(ECU)は¥30500-!)にもなってビックリした。



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