2023年後半ぐらいからUGアマ無線業界で¥2000円で買える144/470MHzFMハンディ「違法」無線機、「アカン奴」、話題の中華UV-K5ハンディ無線機(Quansheng/泉盛/福建泉盛电子有限公司製)、去年は「また要らんガジェットが流行ってる」みたいな感じだったが、段々気になって来て、改造大好き」が群がってる処に遅ばせながら(ヒマ見て)参入?(方向)...
きっかけは偶々目にしたCQ誌にも執筆されているインフルエンサー「JH4VAJ」氏の「UV-K5、HF改造」なる記事。これが一部の「業界」で流行っているらしい。...
UV-K5は、この2024年4月時点では既に円安の影響か¥2000円台というのはもうほぼ無くなってて、\3千~5千円ぐらいになっているみたい。中国国内(タオバオとか)ではまだ約65~147元(日幣\1400~3千円相当前後)。現在2024-4月時点、海外向け?UV-K5(8)、UV-K6、などLCDバックライト色が違うモノ、外装配色やデザイン派生型(迷彩色とか透明とかオレンジ色とか...)、高出力10Wタイプ、Quansheng UV-5R plus (2200mAh高容量バッテリータイプ)などがあるらしい。(去年位いまでとか、ウクライナ戦争でロシア軍に大量に使われて話題になったBaofeng製(アナログFMハンディ無線機)は、すっかり影が薄くなってた。)
UV-K5ブーム紹介記事
バンド:144 ~ 146MHz、430 ~ 440MHz
パワー:~4W (*2~5Wで様々、「当たり外れ」があるらしい)
周波数安定性:± 1ppm
操作温度:-20 ℃ + 60 ℃
送信時電流:≤ 1.5A
アンテナインピーダンス:50Ω
最大周波数オフセット:≤ 5KHz(25KHz) 、2.5 ≤ KHz(12.5KHz)
変調モード:FM:11KOF3E(12.5KHz) 、16K0F3E(25KHz)
変調歪み:≤ 5%
漏洩輻射:≤ 7.5uW
隣接チャンネル漏洩電力:-70dB(25KHz) 、-60dB(12.5KHz)
残留変調:-40dB
各バンド参照感度:
FM(12dB SINAD)
F1(50 ∽ 76) -121dBm、F2(108 ∽ 135.9975) -121dBm
F3(136 ∽ 173.9975) -123dBm、F4(174 ∽ 349.9975) -123dBm
F5(350 ∽ 399.9975) -123dBm、 F6(400 ∽ 469.9975) -123dBm
F6(470 ∽ 599.9975) -121dBm
WFM(20dB SINAD)(76 ∽ 108) -110dBm
AM(10dB S/N) F2(108 ∽ 135.9975) -113dBm
信号チャンネルメモリ:200
FMラジオメモリ数:20
NOAAチャンネル番号:10
オーディオ歪み:≤ 10%
オーディオパワー:≥ 0.5W
バッテリー容量:1600mAh (*5R-plus は2200mAh)
サイズ:115mmX60mmX37.5mm
重量:234g
....カタログ値は「普通っぽい」でもコレ実態「アカン奴」という事みたい。
(タオバオ)
←白液晶タイプ(通常のUV-K5)が依然、中国国内販売主流みたい。これは外装が迷彩色タイプ(現地人民幣115元@2024-4(日幣約¥2350円前後相当))。
https://shop57303333.world.taobao.com/#/リチウム電池入り機器」を中国本土内から個人的・直接に輸入するのは依然として難しく、代行業者経由にて送料・手数料を考えると単価jp¥7~8千円以上かな。
今日アリエク検索最安だった奴(スタンダードなUV-K5タイプ)。こんな値段(jp\2772円(約\160/$の日))で送料コミコミ、利益は出てるのか心配になっちゃうぐらい。尚、円安が激化する直前の2023年末頃はjp¥1980-とかで沢山出品されてたみたい。...ちゃんと来る?ドンガラ「モック」だったりしてw (値段は為替情勢に合せて刻々変わるね、後日約¥152/$の日にはjp\2195円に下がってた。)
内部のアドレスマップも含め、ファームもUV-K5互換みたい。
ま、ロシア様が戦争に使うならやっぱ、バックライトは赤かオレンジ色」でキマリだろうね。
...実際に
PMCワグネル帽を被ったロシア人がバックライトを赤色に改造しているヨウツベ動画を発見。ロシア人あるあるw この無線機もいずれ Baofeng みたいに「ロスケが使うアカン奴」って色が憑いちゃうのかも。
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UV-K5/K6用、Type-C充電機能付き2000~3500mAバッテリーパック
(各社)
https://ja.aliexpress.com/item/1005006344304474.html
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https://ja.aliexpress.com/item/1005006042031139.html
https://ja.aliexpress.com/item/1005006343686351.html
https://ja.aliexpress.com/item/1005005916254012.html
https://ja.aliexpress.com/item/1005003624014178.html
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←海外通販のHF広帯域受信改造ドーターボード(SI4732-A10 DSPラジオ)。サードパーティのKD8CEC氏ファームウェアと組み合わせて使うらしい。(IC実装済タイプ)実勢¥1500~2500円 (コレ見て俄然関心)
(←SSB感度増補正用AF出力バッファアンプ追加タイプ)
更に繰って行くと、githubにて回路図(KiCADプロジェクトファイル)がリバースされ公開されている」とか、無線機能強化ファームウェア(&,メモリー999ch化増設やら)が何種類も出てるとか、海外でも熱くなってるみたい(安いし...)。内部構成は中華DSPチップと、FMラジオチップ(SI(Skyworks Solutions Inc)互換?)によるソフトウェアラジオで、ファーム書き換えにて様々な機能を変更・追加出来るのが人気らしい(デジタル無線復号までは今の所は出来ない模様⇒追加DSPモジュールが議論)。
githubでのWindowsPCリモートコントロールソフトQuanshengDock
githubでのリバースエンジニアリング
(←出力部抜粋)
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これだけ安いともはや「自作で安く作る」とかは有り得ないね。こんな価格破壊、だいたい2000年頃に初期のFPGAやらDSPを使ったソフトウェアラジオ方式の無線機が試作やら市場に出始めてから約4半世紀も経ってしまったって実感する。日本国内・普通は D-STAR/C4FM(今回の戦争でテレグラムでの感じ、ロシア側PMCの一部はヤエスのC-4FMハンディ機、2023年に入って以降はBaofengの DMR機を使ている様だ)とかのデジタル通信が流行り、あと最近は
MOTOTRBO Ion(2023年)とかアンドロイドスマホと400MHz帯FMデジタル無線機が一体になった奴とかが出て来たのに、貧民はまだまだ非暗号化FMアナログ無線機ですな。
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....そもそも円安食糧品爆騰しているこのご時世に「喰えないオモチャ」に貧民的にどれだけカネ遣える?」、冷静に送料やら追加部品やら諸々コスト計算すると¥6千円超、送信も可能にする保証承認」やら取ったら軽く¥1万円越えちゃうわな。中古のゼネカバ改造国産ハンディ買うた方がマトモかも。国内認証も付いているし...そもそも民間もデジタル暗号化通信が当たり前なご時世にFMアナログ通信波。..業務連絡用トランシーバー用途とかでも、免許不要デジタル機でも昔よりか遥かに良くなってるし、仮に携帯電話の通じない山奥やら狩猟用だって見通し通信程度そんなのでもヨサゲでは...。4アマ(最大10Wまで(で十分やし)。あと1陸特)は一応40年だか以上前に取ったけど、実際には1回も使って無い(実務上は内線だけで外線は殆どやんないし、もうね、TCP/IPの時代に直ぐなったしね)。
(余談、あと廃れちゃったけど、既存携帯電話のハードウェアそのものをカスタムファームにて汎用無線機化する」ってのが一時あったね。)
Chapter 1 .
UV-K5系が日本国内で「アカン奴」「違法」とされる決定的な問題点は、帯域外スプリアスが過大(要は妨害電波発生が大きい)というのが最大点らしく(バンド規制は裏メニューでセット可能らしい)、日本国内ではアンテナ端子(SMA-F)にLPFをタケノコ接続にてようやく保証承認取得出来るかも」状況みたいだけど、githubにて公開されているリバースされた回路図を見ると、一応は内部にフィルター回路は付いていた(が、何か値がオカシイ気が...損失回避が重点?)。...コレ、チョチョイとアレ、カット、アレをこっちに貼り付けとか」するだけでスプリアス対策出来るのでは...⇒¥激安無線機弄りオラもやりたい」決定打かもw)
案:
C132,135,137を撤去
C137⇒C134へ移動
Pin-Di隣接部とか作業は熱的に難しいかも。
ぢゃ、問題のC132やらは実際には何処にあるのか?リバース結果がKiCADプロジェクトにてPCBレイアウトコミコミにて公表して頂いているので、簡単。凄い人に感謝。
←C132~(アルミシールドに接した裏側)
で、改造カット&トライしたらば送信出力L~H、144/430各バンドで送信出力出してパワーアッテネーターかダミーロード受け、スペアナ(所有してればやが)にて色々測定・確認しなきゃいけないが。
案:
これらでダメなら余った部品をFET直下の空きランドへ追加とか、FET直下の素子をLPFかアッテネーターに組み換えとか。
ま、実際には現物のRev#と合ってるかバクチ、要確認だが。あと、ここらは裏面なので、移植部品「高さ制限」が可成り緊ついかも。
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終段管(FET)は三菱RD02LUS2 (SOT-89)(最大2Wクラス@3.6V)になってた(マーキングは「KC」又は「K7」2種、UV-K5に使用されているのは「KC」らしい)。バッテリーパックに細工して少々高い電圧で....
コレはゴニョゴニョしてシリコン放熱パットを伝熱度の高い奴に交換とか.... 弄くったら発振していないか、何らかの方法で確認しないといけないが。
RD02LUS2 の流通しているのは、RD02LUS2-T513(KC)、RD02LUS2-T113(K7)、の、2タイプがあるみたい(その内、T513 (KC) タイプは、EU RoHS compliant. 高融点鉛合金仕様とやら」らしい)。
RD02LUS2データシートの推奨回路
リバースされた回路図とデータシート推奨を比較すると、大幅に部品を端折って省略してるね。「量産確実に発振だけ防止出来ればヨシ」なのかな?コストカット?こんな風になってるって事はFETの発振癖に開発者が残業過労死?
この部分のストリップ線路の長さは大体は推奨図に近い感じなので、他から毟ったコンデンサをパラ入れして入れ替えればヨサゲ。但しヘタ打って発振させるとFETが最悪一発で壊れるかも知れないが...w ,いや発振させてるのに気がつかないで「誰か」が玄関に来ちゃうかも。現役の設備屋だったら怖くて出来ないかな(官報に載っちゃうかも)。ま、奴隷階級2種電工人足隊員とかだったら気楽にGoだな。あ、「電気主任技術者の委託範囲の緩和」とやらがついに出たね。アレも通信主任技術者委任緩和」エアコン緩和」やらの時と同じで、また業界全体増々単金下がるんだろなぁ... 昔はコンピューター業界の滑り止めは電気屋」とかあったけど、今はダメだろうね(もはや飲食タクシートラックも駄目だろしorz.)。
あとFET(-T513タイプ)は手に入るのだろうか...?
案としては
C123、C125を毟って、C122に1個積み重ね(又は他から470pF移植)。
C123~C128に、他で毟って余った 12~24pFを3個程度パラ入れ、容量と間隔カット&トライ。
C122~C128辺り弄るのは最もハイリスクな気がする。たぶん触らぬ神に祟り無し。弄ったら加工後の全帯域出力電力は勿論、温めたり冷やしたりしても発振しない事やら低電力送信でも寄生発振しない事を確認しないといけないのでは。やるとしたら順番としては下流のLPF弄りより先かなぁ...やっぱ色々測定器(10K~6GHz程度、且つ、世間で通用する奴)要るね。
あと、内部雑音回り込みやらを減らすのとかには、内面に導電スポンジ詰め」やらフェライトシート貼り、EMI対策カーボン塗装とかかな。
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KD8CEC_UV-K5_HFファームウェアを使用してのHF広帯域化でのチップ交換。
世間で話題になっている、SI4732-A10チップによるHF帯ラジオ改造の問題点(低感度)の絡み10MHzトラップ周り(L587の240nHとC585の1nFで約10MHzのトラップ)、C585を撤去が流行り(gitの図だとC22)。海外では追加でL2(L590)を1mHに変更とか、SI4732-A10チップ交換(ドーターボード)追加の場合は、そのAM入力端子(#8)に直接にAM外部アンテナ入力を接続」とか色々行われているらしい。
(←AF出力バッファアンプ追加タイプ既製品)
https://ja.aliexpress.com/item/1005006858275779.htmlコイツはRDS信号復号などデジタル変調復号にもone-chip対応しているらしい。...てことはファーム次第で単体でリレーアタック解析なんかにも使えるのかな?w
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K5prog_IJV_VX3ファームウェア導入の場合で、メモリーチャンネル200⇒999ch増設Mod関係。
(参考)
公式サイトで紹介されているM24M01RPメモリチップへの交換手順
1,CHIRPソフト を使用して、UV-K5内からチャンネルデータを保存。
2,K5prog_IJV_V3ファームウェアを導入、K5prog-win(IJV-V3用)ソフトから接続して、UV-K5内部キャリブレーションファイルを保存。
3,24C64チップを剥がし、M24M01RPメモリチップに交換。
4,K5prog_IJV_VX3ファームウェアを、k5prog-winソフトにて、UV-K5に書き込む。
5,UV-K5メニューからALLリセットを実行。(PTT ボタンと S1 サイド ボタンを押して無線を起動し、「RESET」メニューに移動、「ALL」を選択して確定。)
6,K5prog_IJV_VX3ファーム実行下で、バッアップして置いたキャリブレーション ファイルを、K5prog-winソフト(IJV-VX3用)にてロード。
7,以前に保存した CHIRPファイル(チャンネルデータ)を書き込む。
(200chまで。999chバックアップ・ロードには、CHIRP-NEXTを使用)
8,必要に応じてメニュー項目を再設定。
9,バンド感度を再調整
10,送信電力値を調整
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その他のMod
キーパッドとLCDのバックライトLED(チップ部品)を任意の色に変更(緑⇒赤など)
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物理的に送信を禁止する手段(メニュー設定に追加して、どれか実施)。
1,PTTボタン内側にある、プラスチックプレートを撤去、SWを押せなくする。
2,PTTボタンSWの乗っているサブ基板の接続部ハンダを吸い取り、回路断。
3,Q5エキサイタ段FET入力部C97チップコンを撤去し、上流側にて50Ωチップコン(1/8W程度)で接地終端、且つ、終段Q8(KC /RD02LUS2)FETと、フィルター部C45(470pF)と、(表側)L4を撤去(144MHz側のPin-Diに電流を流さない細工)。基板裏面のSMA-Mコネクタ部から、L34~D27付近まで受信用アンテナジャンパ線入れ(RG316など)。(SI4732-A10チップのAMアンテナ線は別途。)
*ネットでは基板表側のアンテナコネクタ付近のL4を撤去して、SMAコネクタ端子に50Ω抵抗(アキシャル)をハンダ付け」が多い(完全には放射を防げない、焼損可能性、受信感度も低下してしまう)。
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JARD保証依頼関係参考
しかしスプリアス対策修整を証明して無線機として申請するにはスペアナ(測定器として世間通用する奴...GigaStとかぢゃダメですか...?)を持ってないといけない(又は有料の検査機関に送って検査証明書を取得するか...本末転倒高コスト)。安価なハンディスペアナtinySA(144MHz帯のみ)、tinySA ULTRA(144/430MHz帯調整用)とかで自分で測定して申請するルートもあるらしいけど、やはり諭吉様と相談」の領域になるね。ま、或いは多くの人がやってる様に送信機能を潰して受信専用機にするか。
ポチ...ってしまったw
連休なんで2週間ぐらい、5月中旬かな」だったが翌週の6日目に到着、手元ゲット。
価格やし、付属品無しかと思ってたが、アンテナ、充電ドック、イヤフォンなど、全部入りだったよw
おっと、電源コンセントがEU向けやん(入力はAC110~240Vフリー対応)。やれやれれ、変換するか....とりあえず机の後ろの上にEU規格200Vコンセント作ってあるんで、そこから使うか。
アンテナコネクタは、SMA-M。一見するとRP-SMAに見えるが、内外両方にネジが切ってあるSMA-M。SMA-F~BNC-J変換とか、コレに専用にするダミーロード(SMA-F/4~6GHz_5W程度)、SMA-F~SMA-Mパッチコードやらの手配」と...
起動初期は、144MHz帯モード、で何と「英語で読み上げ」機能付き/ (offに出来た)
まずは開封して弄る前に充電から。...バッテリーレベルは開封時既に約2/3程度もあり、保管用に丁度いい程度に充電済み、あと、右脇のUSB-typeCコネクタからも充電可能だった。
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送料コミコミjp¥2K円台とは思えない素晴らしい品質(今の所)。これは Baofengも含めて他の無線機メーカー真っ青かも。ちょっと日本国内向けにはスプリアス低減改造が必要だとしても、其のままカンパニーの機械は全部コレにしてバッ呉れる」ところも「アリ」なんぢゃないか....w
設定(Mキー)
SQL 1 (デフォ 5)
TXP LOW (デフォ HIGH)
STP 10KHz (デフォ 12.5KHz)
VOICE off (読み上げ機能。デフォ ENG (ENG/CHN/off))
とりあえずPTT押さない様にして操作系に慣れる」「ボタン押し加減(長さ、順番やら)」から。ネット先達によって日本語マニュアルが公開されているのでサクサク(記憶がわるいやがorz.)助かる。まずはFMラジオ(F+FM)として使って馴染みますか。
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気が付いた点
トップに付いている白LEDはどちらか云うと邪魔。マジックで黒く塗って、光を手前だけ出る様に小さくしたい。
あとは、充電ドックを車のダッシュボードの隅にでもベルクロにて付けられる様に缶ホルダー(百均)とか組み合わせて加工とかかな。今迄出してたラジオは、アルミ箔に包んでお蔵入りか...