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2023/06/06

古い三菱TA-1ミシン台を汎用作業台に改造

ずっと放置保管状態だった三菱TA-1ミシン台を出して、巻線機や回転軸試験機(ヤゲン台)なんかを取付けられる様に(とりあえず準備)改造する事に。コイツは「足踏み式ミシン(の台)」、特に動力を追加せずに回転機を駆動出来るのがミソ。膝で操作するペダルとかも付いていて流用可能。調べたらφ6mmの皮ベルトもまだ入手可能だった。動力としては安い最低馬力クラスの電子ミシンの例から並、20~30W程度のパワーは出せる筈(自分で漕がなきゃいけないが)。これを使う以外に「小型旋盤に組み込み」「マキタのインパクトドライバーで駆動」とかも考えられるが。

三菱TA-1ミシン
←元の奴はこんな感じ(ネット拝借画像)、ミシンを外すとプレス台になる形状?  (ミシン本体はもう無い。)
(←コレは膝レバー部分の膝当パットも完品で付属)

こんなの買い手が付くのか」と思ったら、値段が付いているみたい。ななんと¥22万円wとか(系列TA-3型)


このミシン、昔使った事があるのだが、基本的な直線縫い単能機なものの膝で押さえ上下出来たり、縫いピッチも返し縫いも縫いながらレバーで一発操作可能とか操作性は非常に良い。只、場所取る」とかウサギ小屋大問題、1970~80年代にはモーターで動く小型機~コンピューター多能機出現でオワコンになった様に思う。

三菱TA-1/ヤフオク例(\4401-)機械本体部約15.5Kg
https://page.auctions.yahoo.co.jp/jp/auction/p1097219905

ヤフオクで実売価格検索すると完品は無いものの「動くか不明な本体ジャンク扱い」の方は¥3500~4500円程度で結構な台数が流れているみたい(こんな昔の奴、何でそんなに台数が出品されるのか謎)。既に60~70年程度前の物で交換部品も無し、最近の大量に流れている中古コンピューターミシンやらでも買ってニコイチ」でもした方が現実的かなぁ、その方が安いし。しかし流石に「足踏台だけ」ぢゃ売れないだろうorz. 

今何故か大量に中古が流れているJUKI_HZL-9900と同じく、全回転垂直金属釜で、トルクが出せる」、最近の皮用ナイフ針を付けて皮工芸用として使う」という筋もあるらしい。そういや足尾の廃鉱の街で錆びた足踏みミシン」が放置されてたのを、かなり昔に見たなぁ。昭和時代に閉山して引っ越す時に、可哀想に移住先へ連れてかれなかったみたいな奴。

三菱TA-1ミシン台

←現状

巻線機は手回しの奴は可成り安価、中古もある様だ。トルクを出す(0.1~1Kg/m程度?)のにギア組も必要、巻線機も改造しなきゃいけないだろうから先は長いな.... ま、ちょっとトランスを巻く」とか、磁気センサー作るのに数百回巻く」とか色々アイデアはあるものの、ソレ自体も仲々長いハナシ。まぁ、頑丈な鋳鉄脚が付いているのでソウイウ使い道だけでなく、万力を乗せたり単なる作業台にしても良いし。
(あとバランサーとかも出来そう...足漕ぎ駆動だけど。)


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親戚の所でチラッと話したら、イナカのマタ親戚の納屋から足踏みミシンが盗まれたそうな。トラックで夜とか来て2人工ぐらい?コストペイするとはとても思えないんだが....田舎も油断も隙も無いらしい。納屋に置いてるからって、使って無い訳ではないんだが(もう高齢やが....)。




Chapter 1.

まずはトッパラッたミシン本体結合部や新規機械機材・付属品を仕舞う場所作り。写真撮ったりメジャーで検討した結果、鋳鉄脚部分の横穴に手持ち在庫品ACQ板材がピッタシ、ソレで棚を造り込んで仕舞う場所を作る事に。

脚の外間隔は約700mm、ACQ矢板(W90xt19mm)2枚、約L785mmで横に切っただけで横穴収まりピッタリだった。TA-1ミシン本体は今の所、電動化改造されて他所に行ってるので、場所だけ。




手前の1枚だけ渡した板を外せば、下に足先入れて踏むのもギリギリ可能


ACQ処理材は屋外放置でも数十年単位保つとかなので防蟻防カビ塗装とかは不要、ただ「反り」とか「コバ崩れ」を防ぐとか「耐湿性を出す」のに後でヒマ見て乾性油ワックス系とか防汚塗料だけ追加すればそのまま保つかと。




Chapter 2.


で、次、天板の大穴(約w403.5xd182.5mm)塞ぎ板製造、出来たらソレを型にして巻線機やらのカセット化取付台を作る寸法取りと型紙製作。変な寸法でRとか付いていてメンドウ臭い形状...


ノギスにて簡単に測定、大体4.1~4.3mmにて2段の段差が付いていて、元々の鋳鉄部品なら兎も角、木材で作ったり強度を出すのは難しい形状、ホムセン回遊しながら考えた結果、 


 1)、上板全体をパネコート板で覆う、サイズ拡張して更に汎用化
 2)、形状を3D-CADで出し、GFナイロン材などで製作依頼
 3)、とりあえずベニヤ板で窓埋め板だけ製作、接着積層組立てで...

1)は、引っ掛け金物追加製作程度にて\1000~2000円ぐらいで数日程度直ぐ作れる、しかし大型の部材が増える邪魔。2)はベストかもやがメッチャ高価、...「3)」案で行く、百均デスクマット敷き併用」って事に。
ホームセンター会員サービスのカット無料利用にて4mm厚(600x450xt4mm)シナベニヤ板を加工、ソレを四隅現物合わせ削り、接着塗装組み立てする事に。ベニヤ板材料費は約¥450円程度予想(時間と手間は掛かるな...)
(*実売品の関係でt3.8mmを使用。)


マンガ作成、石擦りでR取り図面化









上面四隅、r=18mm程度。
(フェルト製パット付き)

内側の段はr=24~25mm程度、内側の段の切り欠きに嵌める部分は別に逆R付け加工までは必要無し、30mm角切り取りか、35mm三角面取りでも問題無いが。石擦りした形状を切り出し、板に貼り付けで租加工⇒現物合わせ。こんなの「ラジアスゲージ」があれば楽勝だったかこの手の大きさのは準備が無かった。



(←後日、ラジアスゲージを入手したので当てて結果、R19~R19.1mmぐらいだった。つまり内側当りは約R18~18.5mm辺りが適か。)              







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加工開始..


ま、t3.8mmシナベニヤ板3枚を加工、接着接合で簡単に」って事で。

←天板の段差部コバも劣化してボロボロなんで、とりあえずアクリル系防蟻防カビ塗料吹き付け、~耐衝撃タイプ(若干柔らかい)シアノアクリレート接着剤を流して浸透させる。




現物合わせでt3.8mmシナベニヤ3枚加工、防腐塗料で軽く塗装。一番上の段は+1液耐候性ウレタンニス噴きで軽く目止め塗装。

一番上の段は後日結果からするとt3.8mmではなく、t3.2~3.4mm(+塗装膜で仕上がりt3.5~3.6mm)程度の方が良かったかも。天板面との段差が微妙。

全体にアクリル系防腐塗料(浸透タイプ)下塗り~、表面側は一液耐候ウレタン塗料で塗装、積層接着面には、エポキシプライマーとして変性エポキシ塗料(レノバスプレーを流用)を噴き付け。乾燥~屋外で紫外線に晒して硬化するまで一ヶ月見込みかな。接合は木材・プラスチック用弾性エポキシ予定。



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最終寸法メモ取り(実際は調達都合、t3.8mmシナベニヤを使用)
↓仕上結果からすると、上板は(+塗装膜で)仕上がりt3.5~3.6mmになる若干薄いモノが適。





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7月下旬...(塞ぎ板一式部分だけ)ようやく完成。このパートの現物合わせ削りと塗装ダケに一ヶ月以上orz..しかも6月下旬以降は高温にて塗装は指触乾燥が早いものの暑い、屋外作業やらがヤバイ、数分で汗だく、下手に触ると木材に汗染みが出来てしまう状況orz. あと、出来上がり板3枚積層して接着するのはイマイチ位置合わせ大変だった。今の時代、3DデータでMDFやら合板なんかを削り出し」してくれる業者とか、探せばあるのかも。あればそれ利用の方が圧倒的に早くキレイに出来そう。

←仕上がり。上板が一寸と飛び出る...結果からすると、上板は若干薄いモノでないとツライチにならなかったかと。

四隅の段差を実測
 右上、約+1mm
 右下、約+1mm
 左上、約+0.7mm
 左下、約+0.7mm

この結果からすると上面板は現用t3.8mmではなく、t2.9~3.1mm程度内、t3.1mmぐらいが良かったかと。本体側四隅に付いているフェルト製パットの沈み具合判断が難しい、木の板だけでで軽いから当然沈まないわな。
しかし地元ホムセン数か所実売では、シナベニヤ以外も含めてt2.5、t3.0、t3.6、t3.8、t4.0mmからしか選べないので次回あれば? t3.0mmかな。中板は今回t3.8mmを使用したので、今後もt3.8mm、下板は剛性補強で付いているだけなので、t3~4mmは入るかと。上物に重量のある巻線機とか嵌めるなら、フェルトパットの沈み具合+0.4mmぐらいは見込みか。
仕上り結果、開口部の左右で高さが違っているので、左右共に「0.7mm」になる様に右側コバ段差を修正して水平に近づけないといけない。


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カッター、アートナイフ小刀とか駆使、四隅・段差を修正~


←ツライチに近づいた。

再度四隅の段差を実測
 右上、約+0.5~0.6mm
 右下、約+0.3~0.5mm
 左上、約+0.5~0.7mm
 左下、約+0.2~0.3mm
  上板厚実測、4mm(t3.8+塗膜)

修整した結果、だいたい木工的に許せるかな程度に。今度の感じ上面板の仕上厚t3.5~3.6mm程度が吉、板材は現用t3.8mmではなく、t3.2~3.4mm程度内が良かったか結果。やはり本体側四隅に付いているフェルト製パットの沈み具合判断が難しいが、まぁ現実的な辺りの数字にできた。もう一声とすると、左下部以外のフェルト部分を紙やすり」にて漉いて整える辺り。

で、次はこの開口部の母材合板の段差部合板のコバが劣化しててギザギザ、ボコボコになっているのをパテで修正して水平垂直平行面に、且つ、重量物を保持出来る様に形を整える(この出来上がった塞ぎ板を「型」にして整形....外からは見えない部位だけど)作業、また夜間の涼しい空き時間でチマチマ予定....たかが上板部分のレストア、夏の内に完成するかなぁ。単に汎用デスク化の為の塞ぎ板」なのに、この加工が一番の手間になったよ。「塞ぎ板」兼、後の工程「巻線機(構想)とかの基台の原形」にするってのだけなんだが。


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2023-7月末

中古の中~大径ラジアスゲージ(~R30)をゲット。今年はこういうゲージ類の中古ヤフオクが目に付く「当たり年」?。ゲット早速、直近でやってるミシン台の開口部角を測定。


←16辺りから順番に当てて、隙間の小さい奴を探索。

もう夜間なのにタコ部屋はまだ33℃(Rh57%)、死なない内にとっとと作業して冷房の効いたエリアへ脱出(節電にて断熱を窓プチプチ貼り、ドア板に新聞紙貼ってやらプラ板で強化した部屋だけ冷房やし)。屋外はまだ31℃(Rh67%)、深夜夜間は更に湿度上昇、27~33℃(Rh55~67%)(屋外27~32℃/60~80%)ぐらいになる状況w。



ゲージ当てにて隙間が最も小さくなったのはR19、感触にてR19~19.1mm程度なので、内側の上板角はR18(~R18.5)がヨサゲ。

←素手で触っちゃっててヤベエシロウトw 急いでるし...ま、会社の」とかぢゃないし、幸いステンレス製。出来ればオプションのピック棒を買って使うか、軍手かビニ手ですよね.





今回、世間の変化か引退世代の増加なのか、普通は数万~10万円台ぐらいもする基準器やゲージ類(セラミックゲージブロックやらI型ストレートエッジ(SK-3/SK-5焼入品10~20μ@500mmクラス、2~3μ@200mmクラス石材製とか)、石やらセラミック製定盤、機械測定器やらが大量にヤフオクやらメルカリに出る様に、中古品と云う事でかなり安価に入手出来る状況になった。何でこんなのがメルカリ?」しかも「同じモノがヤフオクやら業販に出現」疑問が一杯なんだが、どうも中古機械業者が出品管理ツールを使って、ヤフオク、メルカリ、楽天市場、とか複数販売チャンネルに平行して大量出品しているパターンまでもあるみたい。で、ウチもさっそくラジアスゲージやら曲率定規(鉄道曲線定規(1/100図面用))やらゲージブロックとかゲット。


UCHIDA製・鉄道曲線定規
←ヤフオク出品物写真例
R30~R5000mmセット

丁度上手い具合にR30迄しか入手出来て無いラジアスゲージの上側曲率範囲にピッタリなR30~R5000。因みに同社の「鉄道曲線定規・30枚セット」があれば(今現在、出物は無い状況)、R30~100mm範囲は5mm刻みで有る。
こういう物は本来は手書図面作成用でプラスチック製なのだが、現物測定ゲージとしてもマア使え、家具木工なんかに流用する人もいるみたい。金属製で外周にポンチ穴を付けた金属工芸用や模型用の物もあるようだ。元々は高価だし普通の人は「改造リバースエンジニアリングの類」なんかしないので、必要性は全く無いモノかと。現代、理論的には2022年から使い始めたTofカメラで測定してソフトで算出が一番ナウいが、そちらはまだまだそこまで使いこなすには個人的に至らない状況orz. (点群収録して後で「ブツ」としてそのまま3Dプリンタ再現はアリだけど)。
前に家内工業手作りにて補修したり改造した部品も、再度測定やらしてみる事に(勿論、真面目なリアル面の仕事にも使えますよ、無駄金ぢゃ無いです...w)。


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曲率や円筒測定には近年、ソレ専用のノギス「半径測定器 Rキャリパー(丸井計器 RC-150)」やら、「デジタルC面ノギス(東栄工業)やら一発で数字で出せる方法があるが、まだまだ中古のラジアスゲージ類よりは貧民には....(1.3~4万円)..(管工屋やら機械屋ぢゃないし、頻度も問題やし)


半径測定器 Rキャリパー RC-150
http://www.marui-tech.co.jp/measure/

(デジタル品 RCー150D も有り)







    東栄工業 デジタルC面ノギス C4505
     http://www.toei-kk.co.jp/c4505.html


    アナログタイプ・Cゲージノギス(↓ヤフオクに出てた中古の物)



↓最近買った奴、既存穴の間隔をノギス一発で測定出来るとか云う丸穴間隔測定アダプター。カノン(中村製作所)にソウ云うセット(E-PITA PLUS 10)があったが、カノンも含めてノギス各社でその様なアダプターの単品売りは無かった。穴間専用ノギス」と云うのも有るが、高価やし必要頻度の問題もある。以前は外幅と内幅を別々に測り、電卓で平均値を計算して...とか手間。
 (↓最大穴φはM9程度迄かと)

Durable Center Line Gauge Center Line Gage 2pcs Centerline For 10 And 12 Inch Calipers Gauges Kit Measure Tools
https://www.aliexpress.us/item/3256805438579869.html

https://ja.aliexpress.com/item/1005005624894621.html

取付ネジがホローセットだったので、市販のM3真鍮ローレットネジ(thumb-screw)に変更(L5mmが吉)。



カノン PLUS 10 シリーズ
 (穴間測定アダプター付き)





Chapter 3.

天板も経年劣化していて合板が剥がれている部分があるのでちょっと補修。

まずは耐候性防腐塗料を浸透、次に瞬間接着剤を流してワレ埋め、木工汎用パテ盛り、水平平面出し研磨と軽く再塗装。あと鉄材の塗装禿げ部分にレノバスプレーで変性エポキシ塗装、丁番にスプレーグリス入れとか。使用開始後に補修は多分全くしなくなるんで今の内。

←耐候性防腐塗料(浸透性/アクリル樹脂基材系)
(左は作業用溶剤(IPA))


意外と天板の合板が裏表共に痛んでて、結構時間がかかりそうorz.



四隅四辺裏表+袖板+開口部....合計38~42ヵ所のデコラメクレ、右側8ヵ所程のコバだけ接着するのに、流し込んぢゃ手で押さえ~繰り返し2時間も掛かっちまった。
←大規模にメクレてるの発見、どっと疲れた中断(暑いし)...  ...あと蝶番とか、引出の鉄製レールも完全に錆てるので、摺動面の錆を均しケレン、レノバ(防錆変性エポキシ)塗装。

もしかしてこのコイツの作られた時代の合板は現代の酢酸ビニル系かフェノール系接着剤ではなく、カゼイン系なのかも...だとすると修理するだけ無駄..って可能性もあるな... 余談そういや或るお宅の天井裏、家主「ウチは全部が檜1本柱」とか自慢なんやが、Fケーブルハグッて天井裏に突き出している柱のコバ見たら合板だった」、ってオチがあったな。背割りして無くて変だなと思ってたが納得だった。昭和30年代後半~40年代前半には既にそんな技術や建材が流通してたってのにその時は内心驚いたんだが。あのド客様は50年ぐらい工務店に騙されてたのに気付かないで生涯を終えるのだろうなぁ。天井裏の棟札に犯罪建築屋?の名前がw.....そうい防火区画が密閉されていないツーツー共同住宅(共用点検口のある周りだけはキチンと成ってたけど)とかも結構多くて通線ラクチンでグットやったなぁアレ、色々雑念。
とりあえず準備品の耐衝撃瞬間接着剤も予想外6g消費で準備品払底にて作業終了.、予想あと百均巡り16gも用意+あと予想計10時間ぐらいはチマチマしなきゃいけないかもorz. しかも本体鋳鉄製でメチャ重。

開口部のコバも痛んでてポロポロになってるんで、耐衝撃瞬間接着剤を流し込んで固め、パテ入れしないといけない。瞬間接着剤を多量に使ってるんで刺激臭や目に来るorz. ここ迄の材木やら部品代や接着剤やら塗料費(消費分ダケ概算)、ざっとモロモロ税込み約¥4000円ぐらいorz.


端のメクレやら欠けなど劣化部分、瞬間接着剤で固めた後、プライマーとして変性エポキシを軽く塗装、

←で、パテ入れ修整。

ここは作業台の延長部分接合部だが作業面の真ん中なのでデコボコしてると不味い、だいたい平らになってないと不味い。それと経年のせいなのか合板の縁部分がデコボコになってたり、表面の薄板が伸びてるのか僅かに飛び出している」のをヤスリで面取り修整。
あともう1回ぐらい全周パテ入れ、後は軽く研磨、ボカシ色入れ~一液ウレタンを軽く拭き塗りして上板面修整お終い予定。~1回硬化後、変性エポキシ塗料を外周部に噴いて浸透させ拭き塗り、2回目パテ入れ。

6月下旬~、今年も物置やらが強烈に暑い。夜に短時間チマチマ作業に。空調服着込む、200Vの配線を延長してエアコンやら冷風扇とか買って来るとかしないと昼間は居られない状況。
(7~9月、大気下35~38℃、屋外駐車場・物置内とか38~47℃(Rh25%まで低下、夜間30~32℃、Rh70~80%)、タコ部屋35~38℃程度、、停車車体下部ECU周りでも~38℃...状態。)




Chapter 4.
平行して上面開口部の段差のコバが痛んでる部分も、耐衝撃瞬間接着剤を浸み込ませて固めた後、前に完成した塞ぎ板の縁にロウを塗って「型」として使い、パテ盛り修整に。


←左手前が約+1.5~2mm、右は約+1~1.5mm程度厚になった。

色々考えつつ整形してたんだが、薄いゴムシートを挟んで硬化させれば良かった/.後の祭り。薄いゴムシートを挟んで型押し」すれば、ゴム部分も一体化してパテを硬化させられるし、振動吸収とフェルト部分との固さバランスも取れる筈だし、作業上も押型離れも良い筈。あと50年以上も前の古いフェルトも撤去してゴムパット化すれば水平も取り易い筈...まあ、そんな細かいのは後で修正するとしてとりあえずこの方法で4辺8ヵ所ぐらいガタ止め支承パットを整形する事に。そもそもこの窓空き大穴部分に拘らない案件になればもっと広い上板表面で支える様に変更すれば良いし。
あとやって見て、上板の型押側面に蝋を塗るだけでは付着は防げなかった。液体未硬化の水性か油性塗料で「表面が大量に濡れた」状態で押し付けないとエポキシパテ表面が崩れる。モノによってはPVAを型押し側に塗って、後で水拭き除去も良いかも。(後工程も考え(油性)変性エポキシ塗料を両面に噴き付け塗布、素早く型抜き」にて)


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この整形は問題無いのか」昔のミシンの画像を検索して再度検討。何故か」って云うと、改造のベースとして使えそうな「出来あいの鋳物の塊」が安価大量に出回る状況になってるので利用もアリ?、その元々の形に合わないと不味いかも」で。「出来あいの鋳物の塊」をベースにしちゃうのが楽かもとか。この機械の作られた時代(昭和20~30年代(1945~1960年頃))は、経産省主導の輸出強化政策の一環にて、HA-1(家庭用)系とTA-1(工業用)系で「ミシン規格統一」がされ、機構は別にして複数各社形状がほぼ同じらしいんで。

三菱TA-1 (ヤフオクから)

(後側)

←可哀想だが鋳物部分がマトモな奴を入手してサンダー首切り」、フライスで真っ平に加工するだけ(タイプによっては上物は下からボルト止めもあるみたい)で色々と流用」ってのもアリかと。ま、あと、実売¥2~8千円台のジャンクを動く様にレストアして¥22万円やら高額で売る」って方向の人(業者?)もいるみたいだが(オラもアリかなw)。このミシン、足漕ぎやし収納出来ない場所取る問題」があるのでウサギ小屋で邪魔、余程の趣味人でもないと欲しい人」は少ないかなぁ...





下側

下部部品は世代によって?2パターンあるみたい。ウチの奴は←のタイプ、三菱以外、比較的最近の機械だとSinger-188が近いみたい



https://page.auctions.yahoo.co.jp/jp/auction/1139286363
同じ三菱TA-1で下側が違うタイプ

部品を検索する過程で発見...シンガーの奴、似ているだけ、部品は使えないかも知れないが。三菱TA-1の方が「ネック」が太いかも。

https://page.auctions.yahoo.co.jp/jp/auction/q1164150179












三菱TA-2 (ヤフオクから)


https://page.auctions.yahoo.co.jp/jp/auction/n1166675739














後側













下面













Singer 188U
三菱TA-1/TA-2に近い感じ。

https://page.auctions.yahoo.co.jp/jp/auction/v1157370291

https://page.auctions.yahoo.co.jp/jp/auction/l1166846154











Brother TA2-B621
これも寸法は三菱TA-2に近い?みたい。B622以降は、針棒クランク周りが違うみたい。

https://page.auctions.yahoo.co.jp/jp/auction/g1138645123
など


















画像を検索し捲った感じとして、下側台座の「受け」、四隅のフェルトパット面から下に、約2~3mm余裕が必要みたい。あと、後ろ側には下側出っ張りがある。....アバウトパテ盛りは不味い...なので方針変更、ミシン台の側に支承」としてパテ盛りは最小限の幅と厚さにし、支え強度が不足する場合は「塞ぎ板 or,巻線機台」の側にゲタを付ける事に。


...作業台の方は、何回か分け支承部パテ盛り整形。






Chapter 5.   

左袖部分の「抽斗本体」もガタガタなので、巻締めして再塗装。元のニス塗装は軽くケレンのみ」にて剥がさず追加塗りに。下塗りは元の塗膜の強化も兼ねて浸透性のあるアクリル系防蟻防腐塗料、上塗りは軽く一液ウレタンニス噴き、拭き塗り加工、元の経年色ムラはそのまま残したまま表面強化だけで。


←また例によって「晴れの日外出し、朝出で1回塗装噴き」「日中自然光に晒して放置乾燥」「夕方点検空研ぎ清掃」~硬化待ち。
昭和風の薄いペラペラベニヤ板の底板と組立接合部も剥がれ防止補強も兼ねて一液ウレタン噴きを上塗りの一部として流し込み(コレはどの途、ミシン台のレールに嵌ってさえいればバラバラにならないんで簡単に)。
  
今回も屋外日陰で屋外の大気湿度と紫外線に晒して乾燥硬化までだいたい1週間待ちかな...今年は湿度が低く、白化リスクは低い感じ(でも60%Rh台程度はないと硬化速度にはだいぶ遅くなるとか影響するかも)。一液ウレタンの指触乾燥は、今シーズン丸1~2日位い、硬化は晴天の日陰」にて屋外紫外線にも当てて最低3日間程度の感触、機械に戻せるのは最後の噴き付けから約4~5日くらい見込み。
~結局、表面のヌメリっぽいのが固まるまで10日ぐらい屋内の窓際に放置。このパート到達迄に約2ヶ月目。...

8/8、明日から台風に伴う雨が続くみたい。朝夕屋外での部材塗装は中断、当分は諸々夜間の屋内だけで出来る補修だけに...




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2023-9/入り、やっと若干涼しくなり、夜間は27℃程度になる日もボチボチって何とか夜間塗装やらメクレ補修再開... 表面は薄めた床用ニスを拭き塗りにて完成。スタンバイ。


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2024-12、親戚の所にある三菱TA-1ミシン(機械の方)が故障「ホイールが突然固着して縫えなくなった」修理にて訪問。根掘り葉掘り聞いた感じ、実は突然ではなく、渋くなったのを無理矢理回して使ってて、ついに壊れた」らしい。(だいたい100%のド客様はウソ月やね。パタンナーをやってたらしいが(ホントかな..)。)...実物は完全に釜が固着状態になってて、位相もズレてた。
原因は釜の内部の回転部分の糸屑が詰まり」。釜を分解清掃、最新のカルシウムスルホネート系グリスを薄く塗って組み立て~釜の軸止めネジ3個、針棒のクランクリンクの留めネジを緩めて位相調整~糸調子確認/手回しと電動モーター全速力にて目飛びしないか確認。この機械を目撃するのは20年ぐらい振り」、あちこちビックリする位いスリ傷とか痛んでいた...が、機構部分のクロムメッキはまだ輝いていた。一応、予備機として(在庫化していた)HZL-010Nを1台置いてきた。
....その後、細い糸での高速時に「目飛び再発」orz. 工業用ミシン専門店に持ち込んで「専門家にて調整して頂く」事に(流石に古い機種、部品がどうにかなるか「見ないとわからない」「三菱はとっくの昔にミシンやめてる」言われたよ)orz..






Chapter 6.   

2025-1月

親戚宅の三菱TA-1ミシンが何時の間に結構ボロボロだったので、交換用部品取り」として同時代の日立TA-100型をゲット。ヤフオク出品写真で見る限り、同じTA-1世代で鋳物ガタイ以外は使い回し出来そう。去年ぐらいまでは三菱TA-1のジャンク品が結構ゴロゴロ安値出品されていて「油断」してたら、2024暮れ~今年2025年1月、殆ど無くなってしまっていたorz. で、諸々「伝承」やら記録だとこの頃は通産省主導でTA-1型やHA-1型の仕様が決められていて、各社、それに沿った同等品を生産していたらしいので、互換性はある程度あるんぢゃね」期待で日立製の一番安い出物にて。

ネックが角形なのが日立風。殆ど使われていない「死蔵品」だったのか非常に綺麗、部品を毟るのが勿体ない...気がして来た。

取りたい部品は、針板のカバー部分、裏の押さえ上げリンク機構とか。あと、可能性があるかもなのはスリーブベアリングとかも?






裏側の写真を見る限りでは、「Hitachi」ロゴ以外は親戚宅の三菱TA-1と殆ど同じ。ま、実際に分解して部品単体を採寸しないと判断つかないと思うが。製造年不明だけど50年以上前のタイプなので、ネジが回るのかも問題、来たらまずはフェロガード(気化防錆剤)と、Caスルホネート系防錆剤を噴いてから、ガス浸透させるのにビニール袋に密閉して暫く放置かな。


















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