Translate

2019/11/30

TLR250R、負圧燃料ポンプ故障~ダイヤフラム交換修理

先月のジャンク品スピードメーターMODが山越したかと思ったら、次の故障?。給油した後とか、いつものようにサブタンク燃料を循環させるのに、後付けバキューム配管コック開いたら感触がヤケに緩い。で、「パスッ」とエンスト、通常なら一瞬回転落ちした後でアイドリングが上がるのにエンスト、嫌な予感。

配管を外すと、ガソリンで濡れてた。まだそれほど酷くないかもだけど燃料ポンプダイヤフラムが破れた確定。しかしメインタンクに燃料が詰まった状態だとポンプを外せない。今補充した燃料が無くなる頃合い見て交換ダンドリかな。しかし明日は12月、もう日中6~8℃とか青空(じゃなくて曇天)整備なんかやりたくない季節、しかも故障とは(致命的な奴じゃないけど)。





↑翌日、明るくなってから試しに配管外したら濡れてるじゃ済まず、バキューム配管から生ガソリンが出て来た。周りも濡れてる。幸いバキューム配管に追加したコック(遮断弁)からマニホールド側は乾いてて、コックのパッキンから外界、下のクランクケース上面へ漏れてるみたいクワバラ・クワバラ。

中古で確保してある奴から大丈夫そうな奴を物色、、点検して交換品準備、で、燃料が無くなるのを待って交換...てな感じかなぁ。回収した奴は分解、ダイヤフラム交換してスタンバイ保管とかにしますか。

それにしてもポンプは33年前の奴なのは多分確実として、通算鼓動寿命は1万キロぐらいなのかなぁ。後付けバキューム配管コック(遮断弁)付けて普段は停止、給油とかで燃料循環させる時以外は負圧切って作動しない様にしてたけど、延命はプラス1万キロ、計2万キロチョイって所になったな。
今の燃費だと走行可能距離は、メインタンク4Lだけでは150~160Km+サブタンク2Lポンプアップ70~80Km、合計220~240Km程度でしか無いんで、燃料ポンプ交換復旧はマスト。


Chapter 1.

クランクケース上にガソリンが溜まってて、ヤバかった。まだ大した事無いっぺ全然油断してたが半日で状況激変。これはスゲー地雷だわ。本質安全性とか全く無し、この燃料ポンプ、いずれは根底からナントカしないと不味いかも。考えられるのは最近のスクーター用一体型の奴(非分解型)にしちゃう、ガソリンタンク油面並か、油面より高い位置にポンプを移設して液体が貫通しにくくするか。

去年の今頃には燃料ホースが千切れてカチカチ山になりそうになったんだが、今度はポンプ本体ダダ漏れでまたカチカチ山の恐れとはね。クワバラクワバラ。
あと、若しかしてクランクケース内にもガソリンがインテークから侵入してるかも~、で、ディップスティック急いで抜いて確認したが、量が増えて溢れそうとか緩くなってるとか迄は無くて済んだ。


前の燃料漏れトラブル

https://rkphs.blogspot.com/2018/10/f.html



Chapter 2.

...とか思ったら、燃料ポンプ本体のボルトも緩んでた。上、右側、右下の辺りが緩かった。もしかして緩んでたのが原因かも。この後、サクションガンで吸ってみたら、もう別に漏れて来ず、止まったかも。...,

でもこの際だから分解してみますか。中古投入は止めて、コイツを修理する、って事で。








Chapter 3.

またまた物色、6mmのクイックコネクタが見付かったんで、そいつを噛ましてから、ポンプを抜き取る事に。


←しかしこのクイックコネクタ、マジ新品なのに篏合接続するとガソリンが漏れるダメダメ品だった。噛み合い外した状態ならOK。単純な6mmのストレートジョイントが有れば良かったんだか、残念ながら手持ちそんな物は今無いんで、このまま栓代わりに挿したままで保たせる。

このクイックコネクタ、国産品とかウリで買った覚えあるけどダメやね。本番で使わなくて良かった。サブフレーム分割用に考えてたんだが、何か別の手考えないと。



Chapter 4.


部材探して取り寄せ考えると1週間以上は保って貰わないとね。一応気休め養生テープ巻き。あと、今までポンプで隠れてた所とか錆止めスプレー塗料塗り。








Chapter 5.

ポンプ分解。


←0.3mm?布入りゴムシートを3枚積層とか、結構凝ったダイヤフラムだった。

現状シート厚さはフチの部分で約0.87mmぐらい、真ん中だけ0.3mm弱。

ビス、M5x25(弄り止めトルクスT15)x3本、M6フランジナットx2コ。

光を当てて透かしたりもしたけど、何故か穴は空いてない感じ。膜の端の方にヒビ割れとかはある。構造はボルトが緩んだとしてもバキューム側にはガソリンは行かないんじゃないか建付けだったけどボルト穴通して逝ってるか、やっぱし極く小さい穴か亀裂貫通があるのかも。リードバルブにオイル塗って暫し保管。


---

ぢゃ次、現物に近い代品探し検索し捲った結果「バイトン網入り0.3mm品」とかは入手不能なものの、「ノーブランドNBR布入り1.0mm」ならモノタロウにあった。例によって材質詳細無し、取り寄せバクチ。NBRたって、色々ある。ガソリンに耐える奴なのか知る手ががり材質説明は全く無し。NBRは兎も角、1.0mm厚だと吐出量がだいぶ少なくなるかも。

1mm以下の薄い耐油ダイヤフラムシートで探すとだと、NBR、FKM以外に、タフデス(PTFE+エラストマー)製シートとかもあるみたいだけど結構高価。意外と需要はないのか? 色々と材質タイプがあるNBRじゃなくて、そもそもガソリンに耐える素材のバイトン系/FKM,FFKMで0.5mm程度の奴を探し捲る事に。(FKMはアミン系燃料添加剤には弱いらしいが。) 他にも液体ガスケットが使えるのか?っう問題もあるが、少なくとも再組み立て直ぐに「カチカチ山」は困るからな。

~探し捲った結果..現時点でお手頃FFKM網入りシート、とかは無い、一般的なFPM0.5mmシートならあったんで依頼。カチカチ山にならないで済むかはお試し、モトシール(Permatexモトシール1)と併用してバクチかな。

FB780N-0.5-200-100 フッ素ゴムシート 亜木津工業

型番から実仕様検索すると、硬度80とちょっとダイヤフラム用には硬めみたい。いずれはFFKMとかFEPMの硬度60~70、耐寒性-20℃以下可とかで探すとして、今晩乗り切れば良いや。普段は遮断弁でバキューム配管切って、動作しない様にしてるし。

カタログ
http://www.kurehae.co.jp/products/pdf/KERSCTLG.pdf



Chapter 6.

一週間。ようやく0.5mm厚FKMのシートが到着。規格硬度80デュロだけど思ったより柔らかい。耐寒性は-10℃~-15℃ぐらいかな。


←元のダイヤフラムを型紙にして一回り大きめに切り出し。どうせ正確に寸法は出ないんで。組み立て後に余り耳は切り落とす予定。

左が問題のパコパコする膜。右は緩衝空気室?なのか単なるパッキン。左のダイヤフラム膜は交換一択だろうけど、右のは液ガス塗って再生再利用もできなくもないかも(どの途大した負荷は掛かって無いかと)。





アバウト、φ3,5,6mm、ポンチ抜き。オリジナルと同じく縁の部分だけ約1mmに積層しようか思ったが面倒くさい。アルミ部品面に付いているシボ、っうか襞、っうかゴムの押さえの高さは0.15mm程度、0.5mm厚もあればダイジョウブじゃね、っう事で1層だけで。

FKM、NBRよりも裂けやすいかも。1回、切り刻みに失敗、引っ張ったら裂けた...でも今これしか無いし。配管も普段は負圧切って、作動しない様にしてるしダイジョウブかも。


Chapter 7.

では組み立て。

モトシール1液ガスをガソリン室側ボディに塗布。フッソゴムには接着はしないと思うんでスキマ塞ぎ気休め。ガソリン室側ボディはプラスチック部品なんで、モトシール1の溶剤(メチルエチルケトン?臭)が不味いかも知れないが。



両面にゴムシート急いで貼り付け、またまた急いで裏表嵌めてネジ締め。



ネジロック塗って組み立て。M6部も仮締めして1日硬化待ち養生。ハミ出しはニッパーとアートナイフで切り取り。あとは組付けん時に耐候性一液ウレタン塗料を周りにでも塗りますか。M6ナット部別、本体組上、約103.6g. ダイヤフラムゴム材は、NBR?⇒FKMで重くなってる筈なんで、差し引き同重量ぐらいかなと。

今回ビス、ナット部分はチタン合金製に変更、約20g⇒12g、約8g軽量化。肝心のダイヤフラム膜よりかネジの方が高額。サブタンク関係だけで空袋約1Kgある勘定なんで、サブタンクがポリエチレン製とかだったらいいんだがな。
...さてさてガソリン通して保ちますやら。


実車体に組立てる日は余裕のある日、2~3時間乗って作動させて確認しますか。


Chapter 8.

硬化した頃合いで再投入、スタッドにネジロック塗ってホドホドトルクで実装。どうもM6穴内壁内にゴムシートがハミ出してしまってたらしく、なかなか入らなくて難儀した。

---

以前はこの段階、M6ナットを緩めると脇からガソリンドバドバ漏れてたが、修理で液体ガスケット使ったご利益で漏れないで済んだ。意外にガソリンに耐えたんでちょっと感動。問題はガソリンに耐える材質にしたものの元より薄い0.5mmでイカレないのか、中間モナカはプラスチック部品なんで経年どうよ辺り。



Chapter 9.

エンジン始動してアイドリング960rpm程度で流量確認、約150cc@1分間程度だった。1300rpm概算だと毎分200ccぐらいかな。マニュアルだと最低限度100cc@1分/1300rpmなので、機能回復、ってな感じ。


←ペプシのペットでガソリン流量、アバウト計量。






燃料配管復旧。


近所用足しで3Km程走った範囲では漏れたりはしていないみたい、でも1週間ぐらいはビクビクかな。
以前はバキューム遮断弁開いてポンプ駆動するとアイドリングが若干上がったんだが、修理品投入後は、変化が無くなった。理由はよくわからないけど、可能性として前から僅かにガソリンが漏れてたのかも。まぁ30年前の部品やし、経年だけでも限界だったかもな。


←暫くは毎回走行時にバキュームラインからガソリンが垂れてないか、後付け追加してあるバキューム遮断弁コック開け閉めしてビクビク確認、開けて走行してガソリンが上がって来てるか、漏れて無いかマタ確認やな。










---

10日チョイ程経過。なにも起こらなかった。マズは初期不良返品期間は無事経過かな。


Chapter 10.
余談、最近ヤフオクの中古バイク流通感からすると、TLR200D(1983~1987)世代のモノが減り始め、人も死に始めたのか終息、ってな感じ(却って退蔵されてた新品部品が出回ってるかも)。単純に出品件数からだとキーワードTLR250での2倍程度でしかなくなって来た(去年辺りまで3~5倍位いは有ったと思う)。TLR250のキーワードだと長年800程度で変化無し(ストア系の類似品重複出品は除去で)。TLR250Rはそもそも知ってる人がいない、存在してないのに近い。それとこの世代やらTLR200Dの知った範囲、貧乏人ばっかしで、もはやボリーム感も無いからリプロ部品も儲かる感じは無いね。かと言って同等機能、立ち位置のタイプの車両は現代でほぼ無いんで、新車調達と云う選択肢もほぼ無いのが困ったところ(モンテッサCota4RT」辺りかな。でもギヤ5速しか無いんだな、たけえし)。バリバリ最新コンペマシンなんか市街地用じゃ使いづらいんじゃないか。映画のスタントマシンに使われてるRTL250Fみたいに塗装やら外装から鬼改造も面白いかも知れないが。

1980年代同時期の海外製だとTLR250HとTRX200SX、TR200Fat Cat」辺りはまだebayなんかではボチボチ。国内の中古市場は2000年代初め辺りDR250とかSL230とかのキャブ車が今ヤマ、で、ヤマハTricker(魔術師(XG250)のブームが去年辺りまではあったみたいだけど、TLR200Dよりは人数が少ない感じ。あと1~2年するとインジェクション仕様でない2010年台以前の旧車はガクッとカテゴリー落ちしそうな気がする。でもインジェクション仕様車はコントローラなんかやポンプ部品の供給がキモじゃないか、数年後、意外と維持は難しいかも。で、国内のオフ車系バイク屋新車はヤマハのXTZ、WRやらセローが終息?、ホンダだとCRF系は高額、新車売るのも大変みたい。あと、ビックバイク乗ってエバってた奴が実は今、みんな軽量気易いスーパーカブC125とかこっそり乗ってそうな感じ。(ウチはバイク、2台も要らんし場所も無いしな。)

余談だけど先月、昔のモトローラMACの部品が10年振りぐらいで1個売れた。今でも需要あったかって感動した。ラスト終売やけど。


Chapter 11.

久々、2019-12月中。

燃料ポンプパニックが解決?した感になってすっかり油断してたんだが、フト気が付くと

←今度はエンジンオイルでクランクケース上面が濡れてる...ポンプの次は、コンサベータ配管~内圧コントロールバルブの配管が壊れた?みたい。それも33年前?の太ゴム管流用のままだったからな(太い耐油管は手に入り難い)。寒いし、雪、降るかもっう天気で気温も低いんで、暫く放置してても問題は少ないかなぁ。




放置~年の瀬、今日で今年の物流停止って日の午後終業、ようやくサブタンクゴム配管修理の時の余り品ハメ込み交換。
←ヒビワレから油が漏れてた。

手が入らない所だったんで、クリップとか省略してたのが不味かったか。たかがゴム管ジョイント4cm位い両端に30分位い格闘、インシュロック掛けて固定にしたよ。





↑余談、ゴム手袋をミスミのに変えた。「粉無し」だけど入れにくいとかは無いし、今までの奴より若干破れにくく数回取り外しで保つよ。PB品じゃね、どこのOEMなのか箱舐め回したけど全く書いて無かった。粉無しが塗装絡みマスト、粉付きだと客先で使えないし。1日保つ黒い厚手の奴が流行ってるっぽいけど、汚れたらポイ捨てサンメカ用にグットかと。



Chapter 12.

その後..

2日程ドライなクランクケース上面を拝めたんだが翌日3日目、また液体、今度はサラサラした...ガソリン!漏れ/。 車両使う前に今度はどこから漏れてんのか探し捲るハメになった。走行前に燃料コック開けて、特に車体を左に傾けると漏れて流れて来る状態。(昨日まではそんな兆候は無かったんだが。)

指でアチコチ触って調べた結果、今度のはキャブレターのフロートパッキン部分からのガソリン漏れorz. またまたカチカチ山の恐れだったよ。

←原因。パッキンがチャンバー内側に膨れて一部厚みが薄くなってる。
1年位い前の時の組付けミスなのか、経年品再利用が不味かったのかorz.


もう日没で気温8℃とか寒かったが仕方が無い、火事とかは困るんでハンディ蛍光灯で照明採って急いでパッキン交換したよ。

----

毎月、何らかのイベント発生だなぁ。今月は寒くてゴム部品が痛むのか、ガソリンやら液体漏れ3件連続orz. 隣に停まってるクルマの方は、年間3~4万キロ走行辺りで整備交換は別にして1回何らかの突発故障があるかどうかだった。それに比べたら30倍以上の支障率。まぁ古いしな。

あとツイデ、エンジンオイルをASHのエステル系にしてから、なぜかブローバイの油吐きが減ってる感じ、気温低下寒いのもあってかブローバイを吹き付けてるチェーンが油切れで乾いた感じになってたんでツイデ、AZのCKG-002グリススプレー噴き付け。


---

翌日。

さすがにもうトラブル無いか思ったら、まだキャブレターフロートチャンバー下が僅かにガソリンで濡れてる...タレて溜まる程では無いがorz.

今度は、キャブレタードレンプラグのo-リングが硬化劣化して漏れ、確定。また「ガソリンでカチカチ山の恐れ」なんで急いで手持ち探して近いサイズ、FKM製o-リングに交換(モリセイP4-FKM-90 (idφ3.8/t1.9mm/-10℃~)) (元実物はidφ4.8、t1.7mmぐらい、単品部品番号無し?)、嵌め込み。あとで予備o-リングFKM製idφ4.8/t1.8~2.0mmぐらいの奴を取り寄せておくかな。

明日はもう2020年、さすがにこれだけ交換し捲れば、無事に年越せるやら。んで、このバイクが発売されてからもう34年だよ。

----

2020年1月1日、宝クジ外れてガックリしたが、とりあえず午後イチまでは世間は平安だった。
ドレンプラグ用には一応、P5-FKM-70(idφ4.8/t1.9mm/-20℃~)調達。低温(-30℃まで)に耐えるHNBR製のo-リングが無いか探したが、まだ簡単には入手出来ないみたい。


----

2020年1月下、約一ヶ月振り、2020年初給油。

微小だけど燃料漏れ解消で実燃費も良くなるか期待したが、日々数キロ街中チョイノリ燃費はメーター読み約24Km/Lで変化無かった。なので、丘乗り30~33Km/L、長距離38~40Km/Lのまま改善しないかな。


Chapter 13.

2021.12

このTLR250Rの燃料ポンプ、何か近い製品があるのか無いのか気になってたんだが、ソックリなのがあったよ。


←ヤマハ船外機(マーキュリー)用なる怪しいヤツ

「6a0-24410-00 692-24410-00 25-85ヤマハトーハツ船外機用燃料ポンプ」
ヤマハ30HP〜200HP船外機用 Parsun 30HP〜200HPボートモーター用 Hidea 30HP〜200HPボートエンジン用 Seatec船外機用スズキエンジン用トーハツアウトボア用

https://store.shopping.yahoo.co.jp/stk-shop/19474654.html

ちょっと厚みが違う、外周形状が違う感じ、寸法もどうかなぁ...流向も違うしあと、クランクケースサイドに直接付けて空気圧の脈動で駆動するらしく、クチが1個足りない。流用するとしてもジョイント追加とかしないと駄目っぽい。デザイン似てる近いってだけか...

船外機用燃料ポンプ、って切り口で、近い寸法、国産、軽量オールプラスチック製、トラ車最適超軽量、ってのが見付かれば良いんだが。


説明: 100%真新しい高品質高度な素材を活用することで、より長く信頼できる耐用年数を実現速度を向上させるためのパフォーマンス改善修正パーツ部品番号:6A0-24410-00 692-24410-00 25HP-85HPに適合ヤマハトーハツスズキ..船外機...
STORE.SHOPPING.YAHOO.CO.JP



0 件のコメント:

コメントを投稿