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2022/05/23

GB250のCDI、気になる (MB4213)

GB250(MC10)のCDIを分解した写真を投稿してる人の見てて、だいぶ前から気になる事、引っ掛かってた。

←点火用コンデンサは2個パラ? (写真拝借)
https://twitter.com/ayaboo5659/status/1326556168437686273

てことは3~4μF?、通常の倍あるって事かも?気のせい? 或いは1μF-2個パラ、合計2μF程度(フツーの容量)?
GB250-MC10は、35年も前の1987年頃、CB250RS、XR250と同系統単気筒車。進角制御ICはTLR250と同じMB4213が使われているみたい。しかし調べるて云っても数年前みたいにジャンク値で出回る可能性は全く無し、この最近1年くらい中古部品爆騰で全く手が出そうに無い、高額大金、勿体なくて溶かすとか更に問題外。

↑パッと見、リミッター回路(TC4049BP)とかは無し?かな。それも気になる。トランジスタの数が多く、ドウイウ繋ぎに成ってるのか物凄く気になる。時定数決めてるフィルムコンデンサの数が多い....気になる..

点火容量を増やせばトルク増し、ストールもし難くなる体験、TLR250で以前キタコのコイル使ってで、5~6μF辺り迄は可成りトルク増効果感、頭打ち感は7~8μF辺りだった。GB250の実車弄った事無いし、走ってるの見た事すら1回も無いし、どうなってるのか全く不明だが。
(カブ、パッソル、ジョグとかばっかし貧民街w)



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(関連機種関係)

GB250 MC10 AC-CDI
点火時期 BTDC8°/1300rpm~


XLR250R MD16 KR6 CF514 AC-CDI
 IGコイル、TEK MP02 74.6μH:2.022H (@100Hz)
 プラグキャップ内蔵抵抗、5KΩ


XLR250R MD20(86-95 Honda XR250R) KT1 CF514C AC-CDI


GB400 (MB4213) MK4 CI504   AC-CDI
 進角範囲BTDC8°/2000rpm ~ BTDC29°/5000rpm (21°進角)



Chapter 1.
GB250のイグニッションコイルの方は、この時代のホンダ製バイク共通っぽい小型の奴、ヤマハのSR400系みたいに凝って無いみたい


←ヤホオク検索で画像拝借

単にコンデンサを2個分割で実装してるだけ、特殊な要素は無いのかも。



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最近の中型程度の車種はCDIでなく、大半はTCI。CDIは原付クラスとかだけ、廃れちゃった感。TCIの方が点火時間が長いんで燃費にも良いしで当然の趨勢かも。エコラン競技もTCIが当たり前らしいし。だけどバッテリーレスのトラ車用には、クッソ重バッテリー必須、コイルも重い、だいいち搭載スペース無いとか否定的やね。

バッテリーレス車でTCI点火、ナントカ実現出来るか。TLR250で問題なのは始動時や低回転時、特に夜間に点火時短時間とは言え12V-3A@10ms/1回転程度以上安定供給出来るか。日中はインバータ安定化電源(0.5~1Kg?)を組み込めばギリギリ可能かもなんだが、夜間はたぶん無理っぽい気がする。丘なんかだと600~800rpm程度に落ちる発電条件の悪い瞬間(ほぼ停止状態)、~1分間ぐらい機能維持出来るか辺り。インバータ(12~14V安定化)と、有機ハイブリッドコンデンサ1~2F、リチウムイオンハイブリッドコンデンサ(500F~750F)とかやら組み合わせ、12V-3A@10mS以上程度、出せるかどうか。重量、体積とかも問題、トータルで2倍にはなってしまいそう。

バッテリーレス車でもTCI、且つEFIを実現している機種も現実にはホンダRTL250F、モンテッサ4RT、ってのはあるけど、それは十分な発電能力が付与されてるからだろうね。






Chapter 2.

.....ポチッてしまった..

←(まもなく到着)~到着w

思ったより可成り小さい。TLR200用やカブとかと同程度サイズ?


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他に同時代のXLR250R MD16 のCDI(KK0 CI-77)、TRX200SX用(HB3 CI-515 5.0 111、5.0 281、7.3 241)にも同じような2個コンデンサの盛り上がりがあるみたい。






Chapter 3.
側面ラベル印字確認、..


新電元 KL8-71
外形(コネクタ別)、65.5x38x22.5mm

SMDCコネクタ

ポッティングはゴム、問題のコンデンサ2個が薄っすら見えてるが、印象1μF?の2個っぽいorz.

....どうやら取っ掛かりのKL8-73」よりも前の、少し小さい奴、
で、何で安かったか...多分、皆んなが探してるのはKL8-73の方、KL8-71ぢゃないから...だったかも。一世代前の「チガウ奴をポチッた(マヌケ?)」orz.. う~TДT



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GB250用CDI、 他のタイプなど
(GB250 MC10 AC-CDI 点火時期 BTDC8°/1300rpm~)

      (外形は、SMDCコネクタ部別)
新電元 KL8-71 CI-81     外形、65.5x38x22.5mm (今回解体)
新電元 KL8 CI-81B 5.6 081 外形、65.7x38.5x22.7mm (KL8-72?)
新電元 KL8-73 CI578  (外形長い)


*3タイプ全て、裏面ゴムにコンデンサの盛り上がりが2本筋にて見られる。 






Chapter 4.

気イ取り直し、ささっと解体準備。


←まずは4隅、8辺、サンダー削落し、溶剤浸透し易く。
 

 

   

 

 

 

  

 

 

 

  



溶剤準備。

今回は、IPA混ぜるのは止め、アセトン8割+廃ガソリン2割配合。ガソリン多目かメチルエチルケトン混ぜた方が更に膨潤し易く、崩壊も若干早いみたいだけど、コンデンサの皮やプラスチック部品、印刷文字が溶けちゃい易いリスクが高まる。ギリギリ高濃度アセトン。再稼働可能な状態
でないと困るが。
Webだと最近は「ラッカーシンナー」単品をゴム溶解に使う人もいるらしい。



溶剤漬け1日目。
←半分ぐらい?とれそう。








 

問題コンデンサ、外側は日立製2.2μF/250Vみたい。ツナギとかはまだ分からない。













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~3日目。



←殆ど取れたんで、IPAで洗浄してアセトンを落とし、屋内へ。ちょっとアセトンの濃度が高過ぎたみたいで、抵抗の塗膜もヤラレちまった、実測しないといけない。やっぱIPA4割+アセトン5割+ガソリン1割程度にしといた方がヨサゲ。

問題のツナギだが、2個パラではなく、点火は1.5μF(K)-250Vの1個だけ、もう1個の2.2μ-250Vは、倍圧整流回路用だった。GB250のACGは発生電圧が低いか、又は、始動性向上の為にそうなってるか、どちからの可能性。コネクタ脇のHIC(IC-2)にて、高圧側安定化制御になってるらしい。で、リミッターの様な要素は見当たらない。



Chapter 5.


ぢゃあ内部電圧何ボルト制限に作られてるのか?」から。まずは外部DC電源にて+100~+250Vくらい印加テストしたとこ、HIC(IC-2)のトリップ点は+240~250Vだった(何度もヤリスギ焼損させちまったorz. 基本、数mAオーダーの耐性しか無いのかも)。回路方式は、ACG側を短絡するのでは無く、コンデンサ昇圧段出口側でピーク電圧を抑える方式になってた(半波分だけだがACGコイルの短絡電流が直に流れないので、若干低損失で合理的かも)。



KL8-71 CI-81

 昇圧、2.2μF-250V (容量比3:2、倍圧整流式)
 点火、1.5μ-250V 充電~250V

 SCR、2P4M  (500V,Itsm20A,Ig100μA)
 IC-1、MB4213 (473,473,0.15μF)  進角・点火制御
 IC-2、(HIC_2pin、10mm角平板状)  充電pk制御(2端子)
 PIC入力クランプ、+/-5.6V
 PIC入力抵抗(R1)、1KΩ
 Rx1(Rrpm)、430KΩ(コンデンサは473)  ⇒推定進角上端側約4200rpm
 Rx2(Radv)、47KΩ (コンデンサは0.15(CS),473)
 基板サイズ、60x33.2mm (h≒16mm)
 基板シルク F2M-84142、CI-81
 ケース外形(コネクタ別)、65.5x38x22.5mm
 SMDCコネクタ


SCRは「2P4M」って見た瞬間、意外に感じた。1.5μFまででギリギリかも(過去、2.0μF ⇒3P4M~5P4M)。MB4213の時定数は、MB4213系のICのデータシート代表値とだいたい同じ。他には良くあるTC4049BPとかでのリミッター回路が付いていない。取っ掛かりのKL8-73」とは可成り、てか全く違う基板、似てるが別物だったな。KL8-73画像でトランジスタ?が、KL8-71よりも4個も追加になってるのは何?」って謎は残った(リミッター?)。もしもリミッターが追加になってるなら、流用するにはKL8-73の方が使い易いかも。



←IC-2
(下の角形平板2pin)


焼けてる様には見えないが、短絡状態。文字の様なモノは全く無い、溶剤で消えたのかもだが。


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CDIの基板は、紙エポ。ベークよりはマシ、って辺り。熱損傷とかは無さそうだけど、ハンダ割れが可成り有り、やはり経年で痛んでた。故障も時間の問題って辺りだったかも。


復元して売っちまう案、ボツorz. 更にHICを調べて復元修理するか...



Chapter 6.


マンガ起こし(20220529)


←周辺を書き起こしして見ると、IC-2はかなりキツイ感じ。ブリーダー抵抗が30KΩ程度なので、3mA供給するとして最低必要供給電圧は+90Vav程度以上(HV入力でAC65V~?)必要ぢゃないか?

AC-HV入力部は倍圧整流構成で、IC-2にて波高値クランプみたい。恐らくTLR250Rよりもキック始動性は良いのでは。クランプ値は、点火C1が250V耐圧なのでそれ以下の値いぐらい、240~250V推定で妥当か.

スナバーらしいR12、C12は実装されていなかった。この場合、TLR250Rでの倍圧テストの時の経験だと、SCRブレイクオーバーによると思われる不整点火が発生しそうだが、IC-2(正常なら)にて波高値が抑えられていれば問題無いのだろう。







Chapter 7.



←イカれたIC-2、ニッパーで切り刻み中見。

縦型構造の半導体素子みたい。SCRかBJT?。挙動、この大きさ、ゴム埋没って事で、SCRでないと耐えられないんぢゃないかなんだが、コレが毎回転トリップするとMB4213への電流供給が足りなくなるかも...高回転側でトリップするとリミッターと同じ作用になるかも?。





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マ、これ以上は車体側の発電機コイルとか実車無いと何とも言えないな。GB250用として修理するのでなく、既に倍圧整流回路になってる、TO-220のSCRが使える基板、TLR250Rと同じMB4213仕様なんで、予備用に流用にして部品入れ替え改造あたり、

 SCR、2P4M ⇒ MCR8SNG,MCR8DSN、MCR12DSN、TS1220-600T,TS1220-600H

 点火、1.5μ-250V ⇒CBB 4.7μF-400V (放電抵抗1~5MΩ-1/4W 追加)
 昇圧、2.2μ-250V ⇒CBB 2μF-400V
 IC-2、250V ⇒ 300V改、電流容量増、0.5A~、Itsm10A程度?

 スナバー(TVS、400~500V)追加
 ブリーダー抵抗、30K ⇒酸化金属40~50KΩ-5W (出来れば板抵抗)
 Rx1(2本合計) ⇒ 510KΩ
 Rx2 ⇒47~70KΩ可変
 PIC入力抵抗(R1)、⇒酸化金属1KΩ-1W
 IGダンパー追加、MUR460RL
 整流 ⇒ BA159
 (ケミコン交換)
 コンデンサ、SCR端子など高電流部配線直出し

...とかで流用かなぁ



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