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2021/09/05

エポキシ溶解剤探し

エポキシパッケージ溶解、硝酸に漬けたり、有機ペンキ剥がしで煮たり、BGAリワーク剤に漬けたり...色々やったが、危険、激臭+周りの無関係プラスチックがガスで劣化、入手難+高価....問題だらけだった。70~80℃で「煮る方法」(使い古しの電気ポットで密閉して外で)が一番安い(約700~800円@1回)が、家の中やると激臭+ガスで塗装や近くのポリ容器とかがポロボロになっちゃうとか問題だった。しかも基板やICまで溶けない様に手加減するのに1日、付きっ切りでやらなきゃいけない。住宅街やしケミカル悪臭っうのが一番問題。色々実験したものの、どうしても70℃以上は必要、80~90℃だと更に激臭卒倒かもになるし反応が早過ぎガラエポ基板までもがボロボロ、20~40℃だと臭いは少ないが2~3日経っても何の変化も無いorz.

(ドラフトとか持ってるワケ無いし)

↓なんとアミノ酸で常温溶解する方法が開発されてたみたい。
https://www.nims.go.jp/news/press/2021/07/202107290.html


事前にイオウ系添加剤の仕込みが必要、熱硬化型が対象みたい。IC基板を分解する場合は、加熱酸化重合系(PCBとかICパッケージ?)と、アミン重合タイプ(パッケージポッティング)で分けられると良いんだが、あと数年で簡単に逝けるかな?

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現在の分解溶剤(こちら未使用未実験。)
何れにしても臭いが問題、回りの無関係なプラスチックを保護出来る様な広い場所、排気設備とか必要。

1-ブロモプロパン  eソルブ21(カネコ化学)など https://youkaizai.com/?pid=149226908
ジクロロメタン
クロロプロパン

参考  塩素系溶剤ってトリクレンと塩化メチレン辺りかな
http://hsdl.blog.jp/archives/52114622.html 



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以前やってた方法。

RTCの分解、電池交換に。その後、中華通販やebayやらで簡単にパチモノや中古部品が手に入る様になって、やらなくなった...臭いが凄いし、体調も悪くなるし。




←コレで煮る(中古の電気ポットを使った)。
ステンレスのトレイに、コレとハイブリットICを入れ漬けた状態で、電気ポットに入れて加熱。

作業には70℃以上必要。RTC1個溶かすのには1.5~2時間ぐらい工程、溶け具合や反転を5分間隔ぐらいで確認しつつ繰り返す、ポッティング部分のエポキシ樹脂が柔らかくくなり泡立った様になるので、両手ピンセットでつまみつつ、竹楊枝やピンセットの剣先、カッターの刃でひたすらホジル、砂が砕ける様な感じ。

色々な温度で試したが、70℃以下では全く効果無し、常温ぢゃ1週間漬けてもダメ。90~98℃だと溶け方が激し過ぎ、RTC崩壊状態になってしまう(悪臭も凄い)。アレニウスの10℃則とか関係あるのか無いのか兎に角、高温度が必要。

問題点は、エポキシが若干膨張する(溶剤が抜ければ収縮)ので、ハンダパターンが若干痛む感じ、時間を読んで進行しないとガラエポ製のプリント基板も溶けてガラス繊維のタワシみたいになるるので、芯が残る程度頃合いで引き揚げで熱湯(別の電気ポットに用意)とIPAで(脱水)洗浄、後で瞬間接着剤とかサラサラしたモノを含浸させて補修、再ハンダ付け作業もしないといけない。IC本体のエポキシは何故かそれほど溶けないので、重合タイプによっては効果が違うみたい、なので何処を先に溶かすか漬けるか上下向きも考えながら作業しないといけない。


←キレイに出来た場合。勿論、機能する状態。
*本番前に同じ大きさの奴で要練習アルのみ!

←洗浄乾燥後、ICソケットに保持して再ハンダ修復とか終わったトコロ。この後、X'talハンダと再接着、新しいリチウム電池を乗せる。そしてクリア塗料を軽く噴いて耐湿コーティング。


異様なケミカル臭が翌日帰宅時に家の外でも残臭微かにモロ判るぐらいスゴイので、風向きに依っちゃ近所に通報されちゃうかも知れないな...ウチはシラバックレ「無関係」雰囲気出してた。ま、集合住宅とかはNG、やるのは他家の窓の閉まってる冬季、深夜短時間がオススメ(そういやいつも11月~2月頃やったな...)。あとガスが有害で同じ部屋の中とか近くにあるポリやらプラ容器類もボロボロになるので「タイル貼りの部屋」か、「オール木造」で強制排気必須、頭痛やら明らかに健康に悪い。山奥の秘密のアジトとか、ドラフトが使える施設でコッソリ出来る人は吉かと。(そういや地下室に木馬とか持ってるド客様とかもいたなぁ~)


 

Chapter 1 .


2022-12月...

BGAリワーク剤(パッケージクリーナー(折膠液/BGAIC ADHESIVE REMOVING LIQUID))入手。これでエポキシ充填タイプのCDIの中見やら、RTCモジュールの分解が出来ればと。

説明文だとエポキシ接着剤を除去出来、しかもプリント基板には影響しない」なんて書いてある...そんな都合の良い事出来るのかなぁ...こんな小瓶ぢゃ足りないかもやし(一応最低限量として6本買い溜めしたけど)。

臭いは新鮮な土壌の濃縮されたような不思議な臭い、塩化メチレンなんかの甘い香りや、今迄使ってたペンキ剥がしのカビの濃縮した様な臭いとも異なる感じ。との途、この手は臭素化物か塩化物が多いらしい、そう云うの吸うと胆嚢癌とかに罹り易いらしい(成分については「酸は無し、環境配慮安全処方」としか書いてない)んで、とりあえず何かに使用直前まで外の油庫に仕舞っときますか。


 

Chapter 2 .


樹脂溶解剤やらリワーク、リバースやら、新しい薬剤や手段が無いか検索し捲ってる。たまたまマイルドで比較的無害な方法が紹介されているの発見。医療用の剥離浸透剤の「ジメキシド」(Dimexide/DMSO/ジメチルスルホキシド)にて、エポキシ基板を漬けて分解出来る場合があるみたい。調べてみると主な用途は剥離剤や有機合成酸化剤みたい。

https://ja.wikipedia.org/wiki/ジメチルスルホキシド



 

Chapter 3 .

2024-4月

以前から業務用で「eソルブ」とか溶解剤が有ったが、ドラム缶売り」加熱が必要」とか、個人使用には敷居が高かった。
https://www.kaneko-chemical.com/dissolving_agent/


その後、最近1~2年、CDIを分解して自分で修理する人が増えたらしく、ツイッター検索でも参考になる写真が増えて来た。その中でエポキシモールドの奴にトライした人のコメントに「ファインソルブE」なる溶剤を使ってる」ってコメント発見、早速下調べ...

ナントAmazonにて1L単位小売りにて手に入るらしい。

https://www.amazon.co.jp/dp/B07NYX49B1/

三協化学/ファインソルブE
https://www.sankyo-chem.com/products/industrial-detergent-release-agent/concerning-to-paints-and-painting/finesolve-series/finesolve-e/





早速、三協化学のページ見たら、エポキシと乾性油系塗料の双方を溶かせるらしい。「常温で溶解可能」になっててソソラれる。(ホントかなぁ...) 今迄の奴は全て70℃ぐらい加熱が必要で臭いも酷い奴ばっかしだった....早速ポチ...

他の人で使ってエポキシポッティングタイプのCDIを溶解した事例?も既にツイッター(X)に出てて、以前の色々な溶解剤の奴と同じく「白く泡が立った砂の様に崩れる」って感じで同じみたい。ま、今迄のもの同様に発生ガスが周囲にプラスチックには有害なんぢゃないか...物置の鉄板とか、エポキシ系焼き付け塗装してある所な内部ではやはり使わない方が良いのでは、使う場所や反応容器もチョイと考えて使った方が良いかも。


←参考(Cub50用 CI-49 (MB4213))
(エポキシポッティング)
残念ながら「使える状態に」分解出来た」のかどうかは投稿者は書いていなかった。
https://twitter.com/tEUs8j8vR0Lcy44/status/1475832060611022848

https://twitter.com/tEUs8j8vR0Lcy44/status/1475840304133861386















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