Translate

2019/08/22

TLR250R、クラッチケーブルが切れ....そうになった

最近一ヶ月ぐらい、ヤケにクラッチ引き摺り気味、半クラ使い過ぎプレートが歪んだかな」とか思ってたんだが、今日用足しふと、レバーカバーめくってみたら


←切れそう。3分の2ぐらい切れてバラケてた。
クワバラクワバラ..

クラッチレバー根元の穴に加工して、ノーマルより支点が短くなる様に、引きを軽くする細工してたんで、僅かに伸びると直ぐに引き摺る様になる筈なんで、結果的に気がついて良かったとするべきなのかorz.


今日は役所用事の帰りに交差点でバックする「プリウス老人」に轢かれそうになったりサンザンだな。足て必死で後ろ漕いでナントカ。クワエタバコに折り畳みガラケー老、ホーンも聞こえないみたいで死相が出てたが、他人を巻き込むなよ~

今回は中古上等」とかいうケーブルを以前買ってあったんでヨナベ、磨いてグリス注入して交換準備。




Chapter 1.

今回は最近ゲットしたAZ_CKG-002(カルシウムスルホネート系 品番AZ760)を注入..
(カタログ画像拝借)
https://amzn.to/3Vq0nUV










←カルシウムスルホネート系、って事で期待。


---


この機会にいっそクラッチ油圧化するか?なんだが、問題は今の便利なレバーロックをどうするか。ATV用のロック付きレバーとかはあるんだが、ホース部分は兎も角、レバーとリザーバ周り、ハンドル側がかなり重かったと記憶してんだよな。それに1~2日では部品が用意出来ないし。





Chapter 2.

残り素線2~3本で繋がってるアヤウイ状態だった。おかげで夜、カップアイス買いに行くのも我慢したよ。静かな夜にエアコン全開、アイス舐めながら他人の北海道ツーリングブログやらYoutube見るのがブナンな状況、外は暑いし危険やし。

インナーは捨て、アウターやらブーツは洗浄、磨いてとっときます。...再利用できるかな?






この機会に嵌め込む新同品??(但し30年前の奴)のクラッチケーブル実測(概略、数値丸め)
 
 end -to-end 1240mm
 ワイヤφ2mm
 アウター長end-to-end、1080mm
  手元~クラッチ側曲がり部分約25度ぐらい、1010mm
  手元~クラッチ側ネジ部分、1035~1074mm、M8-p1.25_L39mm、出口側スリーブodφ5.5mm-L6mm
  クラッチ側ジャバラ長さ、両端11cm、ジャバラ9cm、両端idφ5mm
 タイコ、手元φ7.8mm-L10.2mm(ナイロンスリーブ付き外径)横丸柱型(バレル型、アルミ芯φ5.8mm)
 タイコ、クラッチ側、φ4/6.5mm、ステップ型形状(段付き筒型)

組立重量インナー込み;約230g(アウターのみ約200g)

---

実装してみると個体差なのか、60cm幅詰めハンドルにしてるせいなのか、調整代が縮み側に既にギリギリ。この車両の場合にはクラッチが競り上がって来る寸法込みで若干インナー短目、

 インナーend -to-end 1230mm 又は、1240mm
 アウター長end-to-end、1080mm 又は、1090mm

ぐらいがヨサゲ。
もしコンペ用幅700mmの低い立乗り仕様ハンドルにするなら、インナー/アウター、1270~1280mm/1120~1130mm 辺りかと。


Chapter 3.

中古の手持ち投入、無事復旧。これも既存品30年選手だから要注意なんだが。レバーの継手穴部分を細工しているんで、その加工角度が不味くてワイヤに負荷が掛かったのかもとも思ったけど、切れた位置はタイコ直下ではなく3~4mmぐらい先辺りなんで、加工の影響か疲労寿命なのか微妙、その辺りは丁度レバーから出た辺りの筈。でもモシカシテ何かに当たってるのかも...。

この機会にバネ計りで引き力をレバー根元ピポットから10cmの所で再度測定、
 引き初め、2.8~3Kg-pk
 保持、2.5~2.6Kg  だった。


引き力は前、2016年10月頃にレバー引き改造した時の値は出てる。まぁまた問題有っても少なくとも3年は保つんじゃないか...計算値でワイヤ張力は、瞬間最大17.5Kg、平均14.6~15.2Kg程度かと。

あとクラッチバスケット側のレバー比は大体10倍なんで、スプリング荷重(4個合計)は手元レバー側からだと大体150Kg、37.5kgf@1本程度かな、2017年暮れにメンテしてから1.5年ぐらいじゃレバー引き力からしても全然ヘタッて無いかな。?

---

仮にワイヤを自転車用軽量品に流用交換すると仮定すると、安全率10倍として175Kgf、12倍で210Kgf、なんで自転車用ブレーキワイヤー(規格1500N(153Kgf)以上はちょっと無理なものの、スポーツ車用製品(2000~2400N(204~244Kgf))辺りの良い奴なら次回辺り製作して流用も考えられるかも。

---

あとモシカシテ、フロントブレーキケーブルも、バラケてるのかも知れないと思って、カバーめくって確認したが、そちらは見た目、異常無かった。フロントブレーキ側は、TLM200R用とフロント周り同一部品で同寸だと思うんで流用可能、まあ当分はチュウコでも入手可能だと思う。


---

汎用品流用関係


https://www.nissen-cable.jp/



Chapter 4.

今回は、先送りしてた年1回のリアショック・リンクの3箇所あるグリスニップルにグリス補給もツイデに実行。こちらの方が時間が掛かった。

←イチバン番難儀なリンク上側の奴。手が入らない、キャップ外せない辺りから。










Chapter 5.

指が届かないんで、マズは
←キャップを外す小道具作りから。

ケーブルの交換は、晩にグリス注入したりしてたんで30分も掛からなかったが、車体側、リアショック・リンクのグリスアップの方が大変。手前のカバーやらテンショナー脱着、清掃も入れて1時間以上格闘。今回は店広げツイデで四輪のドラックリンク(やっぱし3ヵ所)にも補充したんで真夏の日中3時間弱、汗ダラダラ。(夕方やけど)

しかし今年は冷夏から急に猛暑にスイッチした影響なのか蚊は少ない感じで済んでるな。7~8月は通気ファン+除湿機連続運転+エアコン全開だったせいか今年は電気代が凄い事に。例年の1.5倍以上、冬季の3.5倍ぐらい。何れのマシンもR134aガスの旧型機なんで、最新のR32ガスの奴に替えるべきか...


Chapter 6.

あとチェーンにも一応CKG-002グリスを一周吹き付けで終了。

シールチェーン使ってるがオフ車だし掃除しても直ぐ汚れるだろう、ブローバイをチェーンに当たる加工してて常に油で濡れてる、前回のチェーン交換の時に弄ってて汚れてても問題は見当たらなかった、問題無ければ汚れは気にしない人で...とかで改めてチェーン洗浄はしてないm(__)m。

2017年8月にチェーン交換後約3000Km走行、交換時一ヶ月ぐらいで1ノッチ調整した覚えがあるものの以来、一回も調整して無いが、まだ伸びは殆ど無いみたい。
リアタイヤ(IRCツーリスト)の方はもう既に5分山ぐらい、あと2000Km程度以内で来年の夏前あたり、3年目には交換かなぁ。最近2~3年は天候不順であんましバイクでは遠くに行かなかったのに、用足しだけでも減りますなぁ。



Chapter 7.

2019-9月。

外して回収したケーブルアウターを再利用可能かチェックと清掃。


←約200g (廃インナー込みの場合は約230g)

内面にはプラスチック?ポリエチレン管?が入ってるみたいだけどズレたりはしていないみたい。曲がり部分内部まで全て正常かは分からないが、ケーブルさえテキトウに入れ替えちゃえば1回ぐらいは再利用出来るかな?

逆にここ、自転車ブレーキ用を使っちゃえば恐らく80~120g程度で、見込み80~120g軽量化が可能かと。その場合問題はクラッチ操作性、細い物でもバイク用2mmワイヤと同等のカチッとした感じのまま出来るかどうかなんだが、100g軽くなる可能性があるならかなりソソラれますな。今迄数年、チミドロ努力でも合計約5.9Kg削減、逆にシートやらリアキャリアとか追加部品類やらで約3.2Kg増加、軽量化は差し引き2.7Kg、ほとんどサイレンサとリアホイル周り分しか軽くなって無い。あと8Kg以上軽量化期待なんで、少し削れるならいずれは。


Chapter 8.

試し、以前ブレーキロック作った時の余り物の自転車用のブレーキワイヤー(ステンレス+テフロンコーティング)を入れてみた。φ1.6mmと一回り細いが端面押し込みでは引っ掛かりとかは無かったんで、内部もダイジョウブ期待。自転車用ワイヤは安いんだが、バイク用になると桁が違うぐらい急に高くなるんだよな。ワイヤは元と同じφ2mmを使いたい所だけど、自転車用のワイヤはφ1.6mmまでしか残念ながら無い。
φ2mmのスチールワイヤの切断強度の代表値は260~290Kg、φ1.6mmまで細くなると、190~210Kg程度に低下、引きは、計算値で今はだいたい14.7~17.6Kg程度の筈なんで、10~12倍程度、ギリギリの安全率かも。切れたら運転困難になるしもうヒト声で12~15倍は欲しい気がするが。ステンレス製ワイヤにすると一般には1~2割ぐらい強度が低くなる可能性があるが、自転車用でもスウェージンング加工(スムース加工)で平滑化で、仕上がり外径φ1.6mmにした製品ならφ2mmにより近い断面積と強度の奴が手に入り、流用出来るるかもなんで、そういうの探すか、メーカーサイトでステンレス製でも切断強度230~250kg程度うたってる奴を探すか。


問題はタイコ作り、なにか部品探すか、圧着端子(2スケ用Bスリーブとかアルミオーバルスリーブとか)でやろうと思うけど、上手く流用できるかどうか。...まぁ、急がないな、長さ、取り回しは解ってるんでホンダ用の中で別車種正規クラッチケーブル流用か、リプロ品使っちゃうのが正解かもやし、次は何年後だかやし(多分)。....


Chapter 9.

ケーブル切れ寸前の件、対策検討。どうもレバーからケーブルが出て行く場所で角当たりしているのが原因な感じ。それでも3年弱保ったんだが。
支点加工前のノーマルクラッチレバーでこの部位はケーブル当たりは無くフリー、感触として角部だけ1.5~2mm削れば同等ぐらいに出来そう。




Chapter 10.


確認の為、実車レバーを外してみたら、思いっきり角当たりしてた痕。













Chapter 11.

改めて引き切った時のワイヤ角度考えて削り込み。このレバーもTLM用コンペ用?ショートレバー(エトス?)で、もう新品入手不可能なんで、慎重に...前回、レバー比変更で支点穴明け加工した時の検討では、引切り時のワイヤ当たりは有っても大した事は無いと思って、チェックして無かった...結果的には誤算だった。








Chapter 12.

結局、内側約1~1.5mm、外側約4~4.5mm堀り増し、滑らかカーブ、一ヵ所に角当たりしない様な意識して削り。 ~洗浄、軽くクリア塗装(変性エポキシ(レノバ))。これで正解かどうか、暫く様子見。

こんなのにもノウハウありそう。因みに前回、支点穴17.1mm(28⇒17.1mm)で掘ってストロークが小さくなっているので始動前の冷間と運転中温間でレバーのアソビが違っててシビアになってる。一応温間で5~6mm程度にで調整してるけど、それが冷えるとパツパツになる。今回追加工の結果、引き途中のレバー比が僅かに変わると思うんでバネ計りで一応確認かな。

車体組み付け、覗いた感じでは出口側4.5mm削りの所、ケーブル当たりは3.5~4mmの辺、ギリギリ接触してない位いに出来た。全体的に適切なのかはこのまま暫く使ってみて確認だけど。

レバー引きは、ピポットから10cmの位置で計って、
 引き始め、約2.5~2.6Kg、(中間引き、約2.2~2.8Kg)
 保持力、約1.2~1.3Kg

になった。何故かかなり改善。引き切り側4mm削り一杯での予想で保持力1.9~2Kg、引き始め力は「変化無し」の筈だったが違ってて、幾分改善。ただ、引き始めと保持の差が約1.3Kg前後もあるんで、色々「摩擦」、てかケーブル損失もまだ可成り有り、更に低摩擦のケーブルを探すか油圧化やら理想的には引き始め2Kg程度になるかと。


Chapter 13.

←エンジン側ケーブルエンドに断熱熱線反射用に、耐熱アルミテープ巻き。取り回し微調整。

ホルダネジ山部分と、エキゾースト直下部分に遮熱用テープ(ニトムズ・耐熱アルミガラスクロステープ)2重巻き(+ステンレス針金荒巻き補強)保護と、取り回し微調整。

遮熱巻き増しした結果、冷間温間のアソビの変化が気持ち小さく、3割ぐらい減った感じになった。あとやはり今のハンドル&,レバーセットだと、ケーブル(インナー)長は、あと1~1.5cm程短いと有り難いかな。

---

クランクケース側クラッチリフターアームでの引き力も計ってみた

 引き始め、約12.4~12.6Kg-pk
 引き力、ストローク中間、11.4~11.6Kg
 保持力、ストローク中間、11.2~11.4Kg

なので、リフター端から概算でのクラッチバスケット押力は約115~125Kg程度、スプリング1本当たり28.75~31.25Kg程度。これらは実際にはリフターアーム内部でのブッシュロット支点の移動もあるんで、あくまで平均的な予想値なんだが、ザックリ125Kg程度なんだろうな。

またケーブル摩擦が無い場合のレバー引き力の計算値(17.1mm化改造クラッチレバーの場合)は、

 引き始め、約2.1~2.15Kg-pk
 引き力、ストローク中間、1.95~2Kg
 保持力、ストローク中間、1.91~1.95Kg

なので、ケーブルの摩擦分は概算、

 引き始め、約+0.3~+0.9Kg-pk
 引き力、ストローク中間、+0.4~+0.6Kg
 保持力、ストローク中間、-0.9~-1.1Kg

なのでケーブル内部での静止摩擦分+0.5(低荷重時)~1Kg(高荷重時)、動摩擦力分+0.4~0.6Kg程度あり、現時点20~25%ぐらい引き力を損しているみたい。

(*今迄でのケーブル引き力の最大(最悪値)は17.5Kg)


Chapter 14.

取り回し微調整して再度引き測定。ピポットから10cmの位置で計って、
(冷間)

 引き始め、2.3~2.4Kg
 保持力、0.8~1.1Kg

ほんの僅かに改善したものの、引きと保持の差1.3Kg前後っう摩擦部分は改善しないな。この辺がケーブル式の限界かな。実際に人差し指を掛ける位置での1本切り作動力は、~倍ぐらいの3.5~4.5Kg辺りか。或いはレバーをもっとグリップ内側に移動して常に端っこ指掛けにするか...
ケーブル式で保持力が見掛け低くて済むのは信号待ちなんかでホールド状態保持力が低くて済むし疲れない。これ、ケーブル式の利点だと言う人もいるみたいだけど。引き3.8~4Kg(10cm位置で)有った頃からすると大幅改善だけど、荒れ地で立乗りロディオやってる最中考えると、1.5~1.8Kgで指1ピコピコ操作とかが希望なんであと一声かなぁ...

これ以上引きを減らすには油圧化(プッシュタイプレシーバーとか)した上、他車クラッチバスケットを移植加工して109⇒125mmディスク6~7枚化、プラス、弱いプレッシャースプリング化...クラッチカバー内側に肉盛り溶接して油圧シリンダー作り込み...とかするか辺りかなぁ理論的には。それだけ手間でクラッチレバー側で2Kgを切れるかどうか自信無いけど。どの途、今より重量はかなり増加しちゃうな。

---

世の中苦しんでる人は結構居るみたいで、電気式と真空倍力式のアシストクラッチユニットが市販されているみたい。重量増加考えるとトラ車的には無いかなぁ...。

https://astamuse.com/ja/published/JP/No/2017007630

https://nag-sed.com/product/pdf/srx_assist_clutch2015-2-A-1.pdf

http://nagsed.sblo.jp/archives/201411-1.html

http://valwit.main.jp/


技術に関する情報を探すならアスタミューゼ。こちらはオートバイの電気式クラッチ操作力補助装置(公開番号 特開2017-007630号)の詳細情報です。関連企業や人物を把握すると共に解決しようとする課題や解決手段等を掲載し...
ASTAMUSE.COM


Chapter 15.

10月...

ちょっと時間にアワてて出た時、走り出す前にコカしてレバー折っちまったorz.

またスペシャルクラッチレバー加工」は面倒臭いんで、帰宅後直ぐに夜間照明つけてインスタント修理。変性エポキシ塗料(プライマー代わり)+エポキシパテ盛って接合。(硬化後に更にエポキシ塗料で被覆)


←強制1本指操作トレーニング仕様に。ギリギリまで使いますか..


---

支点加工したレバー使いだしてから、アソビの調整がシビア。また気温が下がって来てケーブルが縮むのか冷間はパツパツ、温間は弛み過ぎとか冬季は敏感。これ油圧化すれば解決すると思うけど問題は重量とレバーロックが付けられるかどうか。





0 件のコメント:

コメントを投稿