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2019/08/23

一液変性エポキシ系塗料の上にオキツモ(シリコン系耐熱塗料)を盛れるかどうか(エンジン塗装)

別口でジャンクエンジンから剥がしたシリンダーやらヘッドを弄っているんだが、元々の塗料(黒)は可成りの硬さで、ステンレスワイヤーのブラシでも中々剥がれないくらい、多分、エポキシ粉体塗装だと思う。下地出して、リン酸系のタンク錆取剤流用して表面を若干溶かして足付けするにしても、エポキシ樹脂分は若干残るかも。

今後はエンジンとかにちょっと耐熱性の高い、200℃目処で、熱放射率の高い塗料(高温用黒体塗料とかマフラー用オキツモとか)を使ってみたい。なのでアルミ箔に一液変性エポキシ塗料(レノバとシルバージンク)と、シリコン耐熱を塗り重ね塗装してみて硬さとかフニャフニャ曲げ、補修性とかどうなるかやってみる。補修は上塗りシリコン耐熱だけで済ませる予定で。

なぜ一般的で強力な塩素化ポリオレフィン系プライマーじやなく、基本的に鉄用の変性エポキシ系塗料をプライマー代わりに使いたいかというと、既存下地がエポキシ系粉体塗装らしいという推定もあるけど、塩素化ポリオレフィン系は耐熱性が100℃~110℃程度(軟化温度)らしく、シリンダーだったら150℃は夏場ならほとんどいつも到達、あと熱分解温度は180℃前後以上らしいが、分解すれば遊離塩素が発生して周りが急速に錆びて塗装も剥がれるんじゃないかと。でも経験的にマフラーとかにより耐熱性のあるオキツモとか塗っても、所詮は熱膨張収縮を繰り返し塗装が劣化すれば下地が錆び、剥がれて行くがな。
あと、シリコン系を一旦使ってしまうと補修も同じシリコン系でないと無理になってしまうんじゃないかで、後で問題無く補修が利くかどうかも。


予定
1,変性エポキシを塗装して1日放置
2,オキツモを吹いて1日放置
3,ホットガンで加熱



Chapter 1.


←加熱後。
ミスって最高240℃程度まで行ってしまったが、剥がれるとかは無かった。

溶剤の方は
 IPA 問題無し
 パーツクリーナー  問題無し

下地のレノバが露出している部分は240℃でも固まらないみたいで、IPAにも溶けた。が少しでもオキツモの方が被覆していれば変化無し。曲げても大丈夫だった。同じ変性エポキシ系塗料でも、シルバージンクは180℃で固まってたんで、プライマー代わり下地にはそちらが良いかも。...なので変性エポキシをプライマー代わり中間に噴くなら出来るだけ薄く、ハミ出さない様にすれば良いかな。あと、マジックで書き込みして弾くかやってみたけど、問題無く書けてしまった。シリコン系だけど他の樹脂塗料を弾くとかは少ないのかも。



Chapter 2.

ガソリンに対しては、オキツモで被覆されている部分は問題無かった。

このテストピース下地に使ったレノバスプレーは、溶接とかの熱で加熱すればカチカチに固まるのはわかってるんだが、具体的に何℃で硬化するのかはまだ不明、250℃程度ではまだ柔らかいまま、IPAやガソリンに溶けるのが難点。メーカーが言って無い使い方なんだが、金属自体に喰い付きが良い点、逆にかなりの高温まで柔らかいのがメリットかも。

下地のレノバの耐候性に関しては門扉なんかに吹いた感じでは1年ぐらいでザラザラした感じで、外光に直接当たる環境には何かで上塗り被覆しないと不味いみたい。この点は同じ変性エポキシ系でもエクステリア用とうたった製品の方が合ってるのじゃないかなんだが。(超耐候性一液ウレタン塗料(~120℃程度迄の耐熱性)を上塗りした部分は1年保った。)


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2024追記
エポキシやアルキドの上にオキツモ(変性シリコン系)は盛れたが、組付け後の車載状態だと温度が100~120℃程度にしか出来ず、120℃でも硬化に温度不足、シリンダー上部~シリンダーヘッド部分は運転温度にてギリギリ固まるが、クランクケース部やクラッチカバー部は「何年経っても硬化しないベタツキ」状態、下地エポキシの日焼け止め」程度の効用しか無かったよ。
あと、アルキド樹脂塗装には経年劣化で縮み」割れ」があるらしく、アルキド使用部分は、エポキシ下地から剥がれた...orz. 下地は耐熱エポキシ塗装だけ単品」にした方がヨサゲ。






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