ヤマハ系のCDIは初めて入手。イグニッションコイルは流用してみた事があったが、CDI本体の回路形式がどうなのかは1度も調べて無かったんで、代表的?中型車の奴、解体トライ。ホンダと同じく、中心までゴムポッティングかどうかも不明、溶かして清掃出来るかナントモ言えないが。
両方共、1985年頃? 最大約35年前の奴かと。
↑SRX400 1JL 用 1JK-50 DENSO 070000-1390 QAB39
↓SR400 3HT 用 3HT-20 DENSO 071000-2280 QCC28
TLR250Rとは同時期の物なのにDENSO製造、かなりな高級感。客層が違うしなぁ。時期的には初期の特許がまだ有効な頃の筈、提供しているのがデンソーなのか、それともヤマハ本体の奴なのかとか全く不明。趣味でやってるだけなので、権利関係とかOEM関係とかは全く関心無いけど。
SRX400 1JL 用 1JK-51 DENSO 070000-1391 QAB39
少し前、ヤマハCDIのマニュアルてかパンフレット?をネットで拾って、回路図を見たら、ホンダとは違う回路図で、IGコイルを直流(正電圧)だけでドライブする形式になってた。この方式だと、交流で反射波が生じない、コンデンサにも殆ど吸収されず、出て行く以外の電力はイグニッションコイルの中と、ACGの中のSource-Coilで消費されるんじゃね。SCRのターンオフもACGの駆動極性反転で強制的に出来る筈。で、放電時間も違う筈。
←Ignition System Manual YAMAHA(スクショ)
コレ、巻き極性とか波形やら具体的な電圧とか全く書いていないが、本当にこういう基本回路で出来てるんだかどうか... 開けられたらまずはSCRだかFETだか駆動部分がどうなってんだかやが。
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メジャー手に色々容器漁った結果、今喰ってるジャムの瓶なら刻めばギリギリ入りそう。まずはジャム消費してからw
今回はイソブチル(UTウレタンシンナー)があったんで、ガソリン4:アセトン4:ウレタンシンナー2、で混合。まだ屋内は暖房してるんで、屋外で作業しなきゃいけないのがツライ所。
←中のコンデンサの電解液で不測の反応が反応が起こってブットビぢゃ困るんで、軽く蓋締め。因みにビンは、例の567予防に効くとか噂のレモン蜂蜜。かなり甘ったるくて、基礎疾患が発症しそう。そのままレモンを生で喰った方が良さそうだったかもな.
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そういや昔行ってた会社、メチルエチルケトンの50mmぐらいのデカイ蛇口があったな。しかも屋内。隣はトルエンの蛇口で、次が酢酸エチル、反対側の端はIPAだった。今は付き合い無いんでスーツ着て貰いに行くワケにもいかないが。完全空調の静電気バリバリの棟内で、NMOS-ICのいっぱい乗った基板を素手で触っちゃうとかプリミティブなオジサンたち、まだ元気にしてるだろうか。今だから言うけど、マシンの不調はアンタが原因だよ...
毎回竹串で少しずづホジッて行くしかない。ガラスカレット入り(デンソー製あるある)だった...なんで、串が殆ど刺さらない。兎に角、溶剤でフヤけるの頼み。先は長そう。
←基板は紙エポ?、なので片面?かも。
←SR400用は、DC-CDI、ワンチップMPU、ガラエポ基板
SR(3HT)がデジタルCDI、SRX(1JL)用は、後付け設定抵抗の様な物があり、アナログみたいな感じ。
←2ピック?、位相差2山みたい(ヤホオク画像拝借)
やるとしたら高速用ピック信号だけ使って、デジタルCDI化かなぁ。
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しかし良い時代になったよな簡単画像検索、ソフトで変形させ角度割り出しまでノートパソンで出来ちゃうし。20~30年前なら千刈か洞ヶ峠やら八街へ行って鉄クズを探す、中見採寸、中古ゲット、撮影とかするしかなかった。で、撮影したらしたでフィルム現像~プリントで成果物確認~ピント合って無かった」とかに1週間単位とかだもんな。成田逝く直前や帰国後必ず寄る、大阪往ったら洞ヶ峠、ヨコハマやらハイソX〇野の客往きとアソコ寄るってな感じ。そういや最初の頃乗ってたバイク修理改造に使ったエンジンもXE75の奴がM田だか○×腹でコロがってた奴をたしか5千円だか7千円だったか位いで買って修理したんだった(色々ニコイチやが)。今、境川の縁ギリギリで東京都民様と意気ってる町田様って20~30年前ぐらいは...
SRX400、SRX600、SRX-4、SRX-6、SRX250(TCI点火式)とか、画像で部品検索すると関係者は爺さん、で、文系の奴等ばっかし感。金満バブル絶頂時代の名車、モノサスの最終型なんか現代でも通用するんじゃないかだけど、やはりソウ云う現状なんだかなぁ。他人の事は言えないが。
←1ピック、チクビ2山みたい(ヤホオク商品画像拝借)
2コイル1体かな。てことは信号3線以上じゃね? この時代のヤマハ車は、低速用と高速用の2ピックアップ積んでいたらしい。
←1ピック、2山みたい(密林商品画像拝借)
Honda XR系(デンソーCDI)/SL230(新電元?)系と同様な形状だった。
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次、SR400-3HT、ピックアップ画像検索。---なかなかズバリなのが無かったが、TLR200と同様外観形状の奴みたい。
色々検索するとSR400/500系は、1978年頃の初期型は軸心(高速用)とフライホイール外側(低速用)の2個ピックアップの形式があり、SRXと同様2ピックコイルの回路形式らしい。中間時期の3HT時代に外側だけになり、FI化された最近は又違う形式みたい。で、3HT-20は、実際には2003~2009年販売のイモビ付き(メインキーユニット内蔵?)みたい。
参考
http://sr723cc.web.fc2.com/sr400engine.nosekae01.htm
http://sr723cc.web.fc2.com/sr400custom.tenkajikicyousei01.htm
SR(3HT-20)とSRX(1JL)で、実際には20年近く時代が違い、技術提供元も若しかすると違うみたい。イモビ付きとか、やっぱオフ車貧民とはターゲット客層が違うかなぁ。
参考;SR400ジェネレーター SR400CDI SR400配線図 SR4003GW-00
http://sr723cc.web.fc2.com/sr400engine.nosekae01.htm
双方、真空含侵らしく、ケミコンの足元やらチップの下までゴムが詰まってて完全には取れない。再使用可能としても、ピン足に溶解でストレス掛かってる筈なんで、再ハンダ揚げが必要か。
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←バラバラになってたトランスのコア、廃液の中から磁石で探して接着とカプトンテープ巻き復旧。
点火、2.0μF(K)-380V SHOWA
SCR、3P4J
DCDC 2SC4814
CPU、0710501500 SC528522, 52pin QFP
ケミコン
330μF-35V-105℃(松下?φ12.5-H16mmピン間5mm(実測321μ)
2.2μF(HHA 4Z4)φ4.3-H6mm SMD 松下HA 50V 105℃1000hr x2個
100μF(AHA 4P5)φ8.2-H6mm SMD 松下HA 10V 105℃1000hr
TPS付き、ピックはN+,N-(GND),の2ピンみたい。8pコネクタがCDI信号関係、6pがイモビ通信用みたい。TPS付き進角制御なんで、イモビ周り処理さえ解決すれば、移植は面白いかも。はたまたイモビも移植して盗難対策活用するか。
CDIのイグニッションコイル駆動回路の方はホンダ用と同じ、SCR短絡式で負電圧駆動、回生用のダイオードも付いていた。負電圧駆動なので、3HT-20のイグニッションコイル、極性に関してはそのままホンダ流用可能みたい。
イモビ品らしく+Bに12V印加するだけでは起動しないみたいで、点火コンデンサへの充電は数秒だけ50V程度まで上昇してから下がってしまい、動作電圧はわからなかった。TPS電源出力は4.96V、+Bドローは150mA@12V程度。
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TPS付きCDI仕様だとTPS取付角度や抵抗値でも進角操作可能。
同時期のヤマハ車では他に、
セロー225WE 5MP (2000~)
(1KH(1985~)、3RW(1989~)、4GJ(1山ピック、1993~)、はTPS無しCDI)
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52pin QFP、一応検索。パッケージを硝酸で溶かしてチップの刻印まで確認?
2000年頃販売されている産業用CPUで似た奴は有るのか無いのか。
0710501500 SC528522 J21S 185 CTCTAH0323A, 52pin
V+5V,6,14,21,47,48pin
GND,13,19,31,43,44,45,49pin
X'tal、17,18pin (刻印 800)
同時期のXR250M(MD30)用DENSO製CDI
CPU 52pin-QFP
071050157 SC528525 J21S 185 CTCTAE0316A
V+5V,6,14,21,47,48pin
GND,13,19,31,46,49pin
X'tal、17,18pin (刻印 800)
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その他、機能不明チップ
TA252A1 SOP14pin
イグニッションコイルからのキックバックを短絡するDi付きだった。なので、コレも単極性負電圧駆動のみ。IGコイル短絡容量の推測にダイオードD4-4Fの実名を調べたが、残念ながらヒットしなかった。(SMBサイズ、2Aクラスぐらい?)
変圧比は(コア欠け状態で)
74μH:1740.6μH、約x4.8(推定)
コア修復、138.3μH:2250μH(:142.5μH(励起巻線)、約x4.0 推定
(センターコアにエアギャップ約1mm)
フライバックかな?
←出力にはやはりヤマハ式?キックバック吸収ダンパーDi付き。
なんでこうなってるかなぁ、ココ、普通はコンデンサじゃね、みたいな所があったが(オラの方のリバースが間違ってるのかも...)、現に発熱もせずに快調っぽいんで謎。電流制限抵抗(0.68Ω)があり、制限値は約0.8A程度、なので推定電力は6~7W@12Vぐらい、4500rpm迄、246V維持として充電上限は2.6μF程度、185~211V@2.6~2.0μF@8000rpmまで程度じゃないか。低回転ワリキリ3.3μFに増加可能か微妙。
ケミコン交換候補>
330μ35V105℃ >35ZLH470MEFC φ10xH16 470μF 10000hr 1.76A
100μF10V EEVHA1A101WP >EEHZA1E221P φ8xH10 220μF 10000hr 2.3A
2.2μF50V EEVHA1H2R2R >EEEHD1H2R2R φ4xH5.8 2.2μF 5000hr / 3216 X7R 3.3μF-50V
イモビ信号線の内、IMBS、SOL線は内部で使われていなかった。入力線の可能性があるのはIMB、ORSの2本だけ、LED、REL、の2本は出力機能だけ。
例によって配線コムで似たコネクタ探し。
8p 古河電工RFWシリーズ8極M 8P090WP-FERFW-BK-M-tr
6p 古河電工RFWシリーズ6極M 6P090WP-FERFW-BK-M-tr
なのでケーブル側シェルは..
8p 古河電工RFWシリーズ8極F 8P090WP-FERFW-BK-F-tr
6p 古河電工RFWシリーズ6極F 6P090WP-FERFW-BK-F-tr
かな?みたい。
発生電圧(最低起動電圧、約+3.96V)
4V、219.8V
5V、226.4V
8V、241.3V
10V、244.7V
12V、246.6V
14V、245.6V
16V、242.8V
発振起動時の無負荷(点火無し)消費電流、100~200mA@12V
VCC+(+5V内部電源)の短絡電流、約86mA。
流石デンソー、安定性が高い。定格は12~13V辺り。4V辺りから起動するみたいで、バッテリーが死んでても、鬼キック始動とか出来そう(セル始動仕様だけらしいが)。只、今迄バラした各社DC-CDIの中で一番トランスが小さく、発生電力の方はギリギリかも、点火コン2μF以上に改造するのは難しそう。SCR定格からすると2.5~3μFには出来そうかな。DCDCに細工、SCRを、26~50A2/Sクラスのに貼り替え、スナバ―Diも併せて容量アップすれば、4μF程度逝けるかも。発生電圧の方は、+5V電源入力でも楽勝200V台発生しているんで、多少高目にチートは可能かも(チップ部品貼り替えとか調べるのが大変だけど)。
何で起動出来たか...LED端子と繋いだのはタマタマ、要は+5V内部電源をショートさせ、CPU動作を殺したんで、イモビロックがDCDCから外れたからみたい。つまり、内部発振はアナログブロックだけで完結、CPUは#EN信号しか関与していないみたい。
ピックアップ極性の問題があるけど、同じ2山ピックとTPS付きのデンソーCDIを搭載するホンダXR250M、XR230、SL230系(新電元製)に移植、イモビ付けMODとかも出来そう。...ま、でも市販のイモビカッターSR400-3HT用を探して買ってまで、この先の機能確認テストはないかなぁ...だいいち、客層が違うしorz.
次、SRX400-1JL用の方はAC-CDIの方。、ほぼディスクリート構成だった。はじめて見る奴。表示が消えちゃってる部品が多くて難儀。サーミスタが2個使われており、低高温補償機能が入ってるみたい。流石客層ターゲットが違うわな。
点火、2.0μ(K)(400V?)SHOWA
SCR?、(東芝)F2R5G
IC、ND SE0477E15 (SIP9pin)
ケミコン
10μF-50V、他
これもSCR短絡式で、イグニッションコイルは負電圧で駆動、ホンダ用と同じ極性になってた。ネットで拾った様な正電圧駆動とかでは無く、互換だった。ただこれも基板左上のダイオードで、イグニッションコイルの正電圧のキックバックを短絡する様になってて、反射波がCDI側に回生しない様になって、疑似的に直流負電圧単極性駆動になってた。
コンデンサからイグニッションコイルに電力を印加した後、物理的に回路を切ってキックバックが回生しない様にすれば、電力は2次側にしか出口が無くなるんで電力効率はアップする筈。しかし、実現するには600~800V耐圧のハイサイドSWみたいなモノ、パルストランス駆動とか、又はリレー接点みたいなかなり無理なのが必要。SCRで実現としても、ターンオンするのに十分なゲートパルス幅を供給するには、パルストランスなんかが必要。で、1次側でキックバック短絡する近似的な方法だと、と2次側には高電圧が多少持続するかもだけど、かなりの銅損発生になりそう。逆に最初の負極性の放電時間を延ばす狙いなのか、はたまた単にコンデンサ充電効率のためなのか....? 回路としては部品に銅損で可成り無理を強いる気がする。
ホンダ式の回路で回路素子にSCRではなくFETを使えば、一発目点火後に回生した電力で例えば500μS後にもう1回点火とかも出来そう。
1次側を完全に遮断する方式に出来、1次側2~3mH程度以上なら、2次側は正負放電で1mS以上行きそう、点火も強力、電力効率も高そう(但しサージ耐圧は少なくとも1KV以上は必要かな)。
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SIP-IC(9pin)、ND SE0477E15 は、周辺素子からデンソー独自のアナログICみたいだけど、検索で何もヒットしない。コレ、タコメーター用に似た様な名前のICがあった様な気がするものの、機能不明。
ケミコン実測(+B:12V)@1KHz
454μF-φ10-H16.5mm-ピン間5mm、線間11.6V ⇒推定470μF-25~35V
102μF-φ6.5-H12.5-ピン間5、線間11.6V ⇒推定100~120μF-25~35V
4μF-φ5-H12.5-ピン間5 ⇒推定4.7μF-25~50~63V
8μF-φ5.2-H12.5-ピン間5 ⇒推定10μF-50V
問題の一番左のイグニッションコイルのダンパーダイオードは、ドット刻印と青帯から多分、日立のU19E(400V,25.6A2/S)じゃないかと思われ。
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再度更にワード変えて(2SF2R5G、SF2R5G)検索し捲ったものの結果、残念ながら東芝のデータシートは電子化されてないみたい。全くヒットせず。しかし2009年に静特性を測定した人のブログ発見、Vgt0.57V@Igt1.5mA程度みたい。
参考;
http://g3power.blog.fc2.com/blog-entry-318.html
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