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2017/04/19

XR250モタード MD30 のCDI (後期型) 開封分解

XR250モタードのCDI(初期型?)が手に入った...んで溶かします.. コレはデジタルCDI、スロポジ対応で、3D進角らしいんで。ダイレクトに互換じゃないが、スロポジの代わりに吸入圧力センサを接続すれば、SU気化器だけでなくVM気化器も使えるのではと思う。

←DENSO 071000-2350 QCC35
周りの角をサンダーで落としてガソリン魔液に漬けます。一部エポキシ樹脂注入みたいなんでキレイにバラせるか一抹不安かな。

MD30用のデンソーCDIは、MD30の後期型用で、071000-2350、071000-2351、071000-2352、の3タイプあるらしい。この内一番初期の-2350 の奴は冬場の低温始動条件下のパラメーター設定に問題があって、バッテリーがヘタって電圧が低いと始動出来ないというウワサが2chに出てた。知り合いにはMD30に乗ってる人居ないし、ホンマかウソか、内部電源の問題なのか、機器温度の問題なのか検知設定の問題なのかは不明。そもそもリリース前の常識的なテストじゃ表面化しない条件なのかもだし。


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このデンソーの奴が付くMD30後期型のフライホイールは、2山ピックアップ、これより後のXR230、SL230(後期型 SL230X)と同様形態らしい。

参考関連サイト
 http://wktk.2ch.net/test/read.cgi/motorbike/1447247439/



Chapter 1.

エポキシ樹脂注入で固めてあるのかと思ったら、ガラスのカレットを充填してあった。高価なシリコン樹脂の節約を計ってるのかも。ガラス粉が飛び散らない様にチマチマほじるしか..











Chapter 2.


←大分取れた。

点火用コンデンサは、2.2μ-380Vみたい。CPU?は、0710501570 SC528525 とかで全く素性不明。デンソー製品で汎用品そのまま使用は見た事無かったんで予想はしてたが書換えとかは無理っぽい。某SとかKとかだと改造可能性アリなんだがな.. コンデンサの配置と裏のパターンの引き方が近代的な印象。


コンデンサは表示が溶けてしまったんで、交換するには1コづつ剥がして測定しないといけない。ガラス片がヤベエ、従来方式で楊枝でホジルのは諦め、ガソリンで膨れるのを放置プレイ、ひたすら待つ事に. ガソリン臭が地獄なんで、瓶詰にして外物置に放り込んで待ちます.




Chapter 3.

ようやく全貌が。

点火用コンデンサ、2.2μ-380V
SCR、3P4J

DCDCドライバ、2SC4554
メインコンデンサ、820μ35V

どの途、フュージョン用みたくCPUが簡単に判明して弄れる訳じゃ無いんだが.. 幾つかCDIをバラした傾向、今入手出来るイグニッションコイル用ではコンデンサ2.2μF程度が経済的なのかな?


製造年わかん無いけど流石デンソー製、ガラスエポキシ両面基板だわ。


CPU 52pin-QFP
 071050157 SC528525 J21S 185 CTCTAE0316A

 V+5V,6,14,21,47,48pin
 GND,13,19,31,46,49pin
 X'tal、17,18pin (刻印 800)


TA252A1 SOP14pin




Chapter 4.

急ぎの工作そっちのけ、CPU何なのか検索しまくった結果、ピン配はどうやらMC68HC908シリーズが近い感じ。確証は無いが。

で剥がしたり溶かしたりせず、非侵襲で調べる方法とかモードとか無いか調べたら、流石に30年で世の中進歩してたらしく、
←あった(高いけど) ultraprog

https://www.ultraprog.eu/en/

セキュリティ打ち破って読み書き出来るんだと/スゲエ~ (ホントかな?)
 
 

MC68HC908と確証は無いし絶版の石なんでどの途、どうにもならないんだがな。他所ではHDDパスワードを「ハックする箱」なんてのも現代は売ってるよ~(スゲー) こういうモノはサポートが大変なんで全くショーバイにはならんな。最近はトシで面倒臭い..

昔、今は無きSUNのワークステーションを使った生産ラインを改造するのに、ダミーに仕込む中古キーボードコントローラを集めさせられたのを思い出した。キーボードが繋がって無いとブートしないんだよ。最初は新品ワンチップMPUとユニバーサルライターを納入したんだが、チップにセキュリティが掛かってて読みだせなかったんだって。..じゃ、シリアル通信モニタは如何すか?なんだが、それは要らないって。単金が出る分には(毟れるウチは..)文句言わんけど、正直にメーカーに相談しろなんだが高いってさ。((#Д/オラは安いってかよ..)

他に相手にする奴は居ないだろうに安く売り過ぎたかも。不景気現場掛け持ち、アスベストとネズミのクソに塗れ、現場に革靴なんかで来やがったムカつく下請けのジジイ、相ミツ対策パワーポイント作成とか、Excelだけで読める作業書とかカキカキしながら電線手繰ってる内に世の中は大変進歩しているよな。泥縄ドキュン客に何でもハイハイって言い続けるオラの人生って何なんだろうなorz..


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2022-秋(11/23)、ultraprog どうなってる?アクセスしてみたら、.co.uk/のサイトが消滅、.eu/になってた。一瞬焦ったよw  
 

 
Chapter 5.

そんなあんなソレより噂の4/25、噂の北朝鮮、核ミサイル恫喝が怖いよぅ、万が一の希望的対策で配電盤にZNR素子をパラ繋ぎ挿入、
←外出時は鉄缶にノートパソコンを都度収納、測定器とかピロピロ、高いツールはアルミ箔巻き、すぐ必要無い機器はコンセント抜いて隔離。

盤とか機器に挟むサージ対策部品は、ZNRよりももっと高速度なTVSダイオードとか、シリコンSPDとかも良いんだが、単体の素子でも結構たかい。まぁZNRとか避雷管でも良いかな。やるだけお笑い無意味かもだが.. ついでに今日の夜は車のECUのコネクタも抜いた..
(この機会に20年振り改造基板のOHしますか..)

25日は無事に過ぎた翌26日、小学校の脇、通ったら防災頭巾被ったガキの団体が... 一応避難訓練かな。(校舎の中に居た方が安全だと思うがな)
ごめん、わざわざ外に出て頭巾被った団体で焼肉」とか想像してしまったよ。

(2017年後半~2018年にTVSダイオード単体の素子(10Wクラス)の方は非常に低価格、大量に出回る様になった。)




Chapter 6.

で、再度組み立て、無負荷点火無しだけど発生電圧を計って見た。コンデンサはバラック仮付け。

電源電圧
 +5~+15V  226V
 起動電圧、+5V

今季バラした中でコイツだけ一定だった。但し、高圧回路の制御が他のと違うらしく、無負荷でも500mA位い流れる。他の奴は50~70mAしか流れない。で、そのまま通電し続けると、5~6秒でトランス近くのR1なる、200Ω1W位のチップ抵抗が過熱、煙が出た。ポッティング外して、そのまま酸素バリバリの大気中では使えないっぽい? そのR1にはT1とか云う中程度サイズのトランジスタが繋がってるが、それでドロップさせて電圧をコントロールしているのかも。(↓リバースしたら違ってたが.)

この初期型だけの特徴なのかどうかわからないが、過熱の問題を細工して修正しないとスケルトンのままでは使えないな。それと、通電中に1回だけ400Vまで上昇したんで青ざめた。経年で何か問題も発生しているかも。まぁ回路に細工して300Vまで昇圧させるとかが可能かなぁ。

展開があるのか無いのかだけど、スロポジとかXR_MD30の本体側配線も調べとくか。


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トランス近くのR1、T1、何やってるのか調べた結果、内部ロジック電源+5Vのレギュレーターだった。バツテリー側電圧+6.2V辺りまでは内部電源5V以上を確保できるみたい。この下流の何かが劣化だかショートだかしてたみたい。経年品だしな。

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その後、\100-とかでオクに出てたHondaのジャンクSU気化器(ケイヒン製)を取り寄せ、スロポジの抵抗を調べた。ポテンショメータの3端子式で、

 VC~GND間、4.74KΩ
 TH~GND間、全閉時 0.908KΩ
      全開時 4.07KΩ

なので、実測のVC+5Vだとすると

 全閉時、0.96V (高負圧・低負荷)
 全開時、4.33V (低負圧・高負荷) 

,,,という事みたい。なので、負圧掛かると電圧が下がるバキュームセンサを追加すれば、SU気化器だけでなくVM気化器の車両に流用も可能みたい。別口で改造車のジャンクハーネスを入手した所、TH端子とGNDが短絡され常時最大進角状態になってた。これだと非常にレスポンス早いがカリカリノッキングしまくり、ヘッドにヒビ割れだったかも。



Chapter 7.
2018-9月

内部電源のコンデンサを交換。テストセット化。

EEUFK1V122S 1200μF 35V
APXG250ARA560MF80G 56μf 25V
EEHZA1E221P 220μ 25V










Chapter 8.

2021年4月。


もう1回バラしてトランスの定数確認。
















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